久しぶりの投稿です
今月は激動の月で御座いまして 八百屋どころか Blogどころでは 御座いませんでした
南明治の区画整理も 7割の方が立ち退き これから建物が 次から次へと建ち並んでいきます
末広町では1000坪の市の土地が コンペで売却され そこに 大きなマンションの複合施設が建とうとしています
我がベル商店は・・・・・・
本来ですと 御幸町の駅前通りの商店街へ 一旦 お店の移転を予定していたのですが なっ!なんと!
80歳になる父親が 市と交渉して お金を貰ってしまい 移転の仮店舗を 借りることが出来なくなってしまいました
そのため 自宅の駐車場を 店舗として使うはめに!
で! その店舗の建築費なのですが・・・・
お店の口座に入金されると思っていたら 二十数万ほどしか入っておらず 2年間の営業補償費が二十数万って おかしいと思い 市に問い合わせをしました
すると 信じられない言葉が・・・・
『すみません 父が 店舗を借りない変わりに 営業保障費を貰ったと 聞いたのですが 二十数万って これだけなんですか?』
「えっ! お父様から 聞いていないんですか?」
『何をですか?』
「お父様の口座に もう入金しましたよ!」
『イヤイヤ ベル商店の お店の口座に二十数万しか入っていないんですけど!』
「あ~っ それは お父様の指示で お父様個人の口座に入れさせて頂いたんです でも それじゃ 息子さん達が可愛そうですよねって 私が説得して それだけでも お店で使うように 入れてもらったんですよ」
『ちょっと待ってください!そのお金って ベル商店の商売で使う営業補償費ですよね なのに 何で 父親に行くんですか?』
「それは ベル商店様は 個人経営なので お父様個人が貰う権利があるんですよ ですから 説得して その分は お店に入れさせて頂いたんです」
その話を聞いて 私は 納得するしかありませんでした
直ぐに 母親に確認すると 父は 市から 営業補償費を貰っていたそうです
じゃ その貰ったお金は・・・・ 海外旅行と エアコン ベッド お小遣いとして 既に 使ってしまったとのことでした
新しい店舗が出来るまでの2年間分の ベル商店の営業補償費は 父の散財で 消えて無くなりました
残り二十数万で 仮店舗を作って 営業します
そうそう 電気は資格が無いので 自腹で電気屋さんに頼みます
少ないお小遣いが・・・何ヶ月か 無しだわ!
人と言う物は 80歳になっても 欲深いものですね
ほんと 私の妻は よく我慢をしてくれています
車のあるところが 2号線
市役所正面通りの2号線が 間もなく工事に入ります
そこへ 私たち ベル商店の移転先が御座います
お写真は 来月解体する ベル商店の姿です
もう 小売はできていません!
へきしん側 1号線です
この先が 1号線に繋がりますが 今の時点では 直進できません!
周りは もう 殆ど建物は無くなりました
人が 通る気配も ない!
これじゃ 商売なんて出来ません!
これが 駐車場です
大工さんに頼むと 間違いなく 200万は 掛かりそうなので 自分で作ります
まずは 開放された駐車場に 壁をおこさねば!
と言う事で 七夕祭りの土台の木材を使って 下地を作ります
まっ!廃材で 作ったお店です
写真は ドアを直しています
この家には 元々 弟が住んでいて 家業を継ぐことで 変わってもらった家なのですが 散々たる状態で 私たちが住み始めました
当時 築10年なのに 建具 お風呂は ボロボロで 壁は油まみれの状態になっていました
そんな住宅を 直しながら 私達は生活を始めたのですが・・・
そんな住宅を 直しながら 私達は生活を始めたのですが・・・
この駐車場も 例外なく 弟の飼っていた犬の糞尿の山で 酷い状態だったのを 1年がかりで 掃除と悪臭取りをして 使い始めた場所です
ちなみに 犬の糞尿の染み付いたモルタル(コンクリート)は 米とぎ汁を 撒くと 徐々に取れていきます
ここは酷かったので 一年掛かりました
ここは酷かったので 一年掛かりました
時代に合わない石油給湯器を覆う
我が家は 当時 安かった石油の給湯器の為 ガレージにタンクが有ります
これを 覆わないと 雨が振り込んでしまうので 給油の為の開閉が出来る壁を作ります
これが 意外と難しい!
素人なので 基礎が作れませんし
そして 予算が無いので 材料 買えません!
この柱も ベルさんに捨ててあった180cmの角材を 継ぎ足して 立てました
多分 台風が来たら 吹き飛ぶな!
胴縁も 七夕飾りで使っていた土台と 七夕飾りで使った2mm厚の薄ベニヤを貼っていきます

ここも コーキングで 応急処置
下地作りを 妻も手伝う!
下地は 垂木で作ってますが これも 七夕飾りの材料です
提灯に使ってた枠材です
これも 買うと高いので ある分だけで下地を作るのですが 普通じゃ考えられないほど 少ない!
これも もし 台風が来たら 壁 飛ぶな!
黒いのは コンパネです
これは お店の野菜台に使っていた板です
廃材利用!
石膏ボード貼り!
ホームセンターで 1枚 300円のボードを購入して 試し張り
これも 最小で納める為 ロスの少ないカット割で 張っていきます
あっ! ここに見えるプロパンガスも お隣の解体が終わったら 外に出します!
とりあえず ここまで!
何とか 東側の壁は 出来そうです 後は残りの壁を張るだけ!
ここまでの金額は 1200円です!
後は 廃材なので!
ここに 4枚のガラス戸がありました 2間(3600mm)です
これを ガレージに 移植しました!
これが 最大の難関!
どうしてかって?
レールが コンクリートで 埋められているから・・・・
これを ノミで はつります!・・・馬鹿です

最初 ホームセンターで グラインダーを借りてきました
そしたら これが また コンクリートを切る事が できない!
火花ばっかり 噴出して 5mmほどしか 掘れない!
鉄の歯がついたディスクなら 切れるのでしょうが それだと 怪我するって 聞いたので 多少は安全な 磨ぎ石のディスクで やったからかも!
怪我したくないんで!
あきらめていたら 道具箱に 昔の木工用ノミがあったんで ハツッて見ると 少しずつですが コンクリートが割れて行きます
毎日 コツコツと!

面白いです
コツコツと叩けば 木工用のノミでも コンクリートを切る事が出来ます
毎日60cmずつ コツコツと 牢屋を抜け出す脱獄犯のように 地道に 削って行きます
6日目で 取れました!

見てください コンクリートから 枠材を外せました!
これで30万を浮かせます
もちろん ガラス戸と窓枠材の値段だけですけど!
これを移植できれば 工賃込みの50万は節約できます!
お店は 殆ど何にも無い!母親の憩いの場所です!

母親の常連さんしか来ない店ですが とりあえず 座って 話せる場所は残して有ります
まっ 母の生きがいですから!
とにかく お客様には迷惑が 掛からない様に 移転費をケチって ケチって 次のお店を作ります!
妻も手伝って!
ガレージの入り口で モルタルを叩いています
それは コンクリートが切れないから!
2年ほどなので 下のレールは 埋め込むことなく 木材でレール枠を作ります
その木材とコンクリートをボンドでつけるのですが くっ付きやすくする為に 傷をつけています
仮止めしながら!
ドアなんて つけたこと無いから 考えながらやってます
そりゃ レールのレベルなんて まともに出ていませんからね
水平じゃない所に レールを這わしているので ドアが傾いているんですよ!
木の枠材で 水平と垂直を出しています
両サイドの隙間が!
何度も何度も ドアをスライドさせては 確認! 上の枠が低いと ドアが途中で止まってしまうので 何度も高さを やり直しているところです!
何とか形に!
木枠 ステンレス枠の位置が決まって ドアをスライドしています
滑らかになるように CRC(潤滑剤)を塗って スムーズに 動くようになりました
出来たよ~っ!
本気で嬉しい!
やれば 何とかなる物です・・・・
一応 シャッターは付いているので 台風のときは大丈夫です
次は 上の部分の隙間を!
下地加工!
材木が 無くなったので ホームセンターで 垂木を購入してきました
しかし 4mの垂木って 1本千円もすんるんですね なので 180cmの短い垂木を6本束700円で買ってきました
下地の材料を!
ビスで とめていきます
この下地も 最小で済むように 外面と内面が同じ下地で出来るように工夫!
外壁は これで作ります!
この箱は お店で使っていた 野菜を入れていた木箱です
元々 これも 安い野地板で 昔作った奴なんで 壊して 切って 壁にしちゃいます
これから 前みたいに小売が出来なくなっちゃうからな!
解体!解体!
思った以上に 頑丈に作ってた
釘を一本一本抜いて ばらしていきます!
いつも間に 家の愛犬!
ガンガン 音 鳴らしてたら ルーちゃんが 来てしまいました
13年のおばあちゃん犬ですよ!
でも こんな特技があります・・・・
そう 家の犬 喋るんです!
1枚ずつビスで貼り付け!
隙間の空かないように 嵌め込んでは ゲンノで叩きつけて 隙間埋めです
30枚以上 貼り付け!
こんな感じ!
ただのガレージが 壁をおこして ガラスのドアを付けると お店になります
内側の壁を付けて 一旦完成です
内側の壁は 石膏ボードです
これで取り合えず 囲えました
後は ガスボンベを ガス屋さんに出してもらって 電気屋さんに動力の電源つけてもらって 冷蔵庫屋さんに冷蔵庫を移動してもらって 完成です
もう間もなく 73年間に亘るベル商店も 終焉を迎えようとしています
私も生まれてから ず~っと お世話になった家!
嫌な思い出も 楽しかった思い出も この家が 私を見守り続けてくれました
あと ほんと あと少し 頑張れ!ベル商店!