2014年7月12日土曜日

26年度 安城市中学校選手権大会 安城支所予選 剣道の部 誤審から学ぶものは・・・

本日 安城西中学校で 中学生による剣道大会が開催されました

団体戦 個人戦と 今まで練習をしてきた成果を出す場所です

私の次女中3 次男中2も 出場させて頂きました






朝6:00に起きてリビングへ行くと 子供達は もう 二人とも食事をしていました

当然 二人とも緊張状態になっている事は 直ぐに分かりました

私も 簡単に朝食をすませて市場へ行く準備をしていると なにやら長女が言っている

「ね!それ反対じゃない?」

次女を見ると 「あっ!」と言ってTシャツの前後ろを変えた

ユニオンジャックの大きな柄で 前後ろを間違えるわけが無い

すぐさま長女が 「違うよ 裏返しだよ!」

家族で大笑い!次女も 照れ笑い!

続いて 私が寝癖を直すのに水の入った霧吹きを頭に吹きかける












青いのが水 金が柔軟剤

すると イイ香りがする あれ???

直ぐに妻が 「それ駄目!」「ソフランだよ!衣類の柔軟剤だって!

一気に 家族で大爆笑!

テンパっていたのは 子供達じゃなくて 私の方だった

それでも 少しは子供達の緊張が取れたのではないかと 私も一緒に笑って 間抜けな父親を演じてみた


そんな 緊張しまくった朝だった


市場から帰って9:30 妻が 応援へ出かけていった

本来は長女の役目なのに 今日に限って 剣道の先輩の結婚式で受付を頼まれていた

そのため 妻は嫌々 行くことになった 当然の如く 食事が喉を通らないらしい

私は安心して 仕事をさせて頂きましたが 頭の中は子供が心配

でも 子供達がやることには 一切 口を挟まないと決めてある 自分からは・・・





子供が泣いていたら 優しく見守ろう

子供が悔しがっていたら 労ってやろう

子供が悩んでいたら そっと助言をしてやろう

子供が喜んでいたら 称えてやろう

子供が浮かれていたら 黙って無表情でいよう






試合が始まる頃には お得意様へ 配達に出かけました


時間が過ぎる中 妻から 何度となくLINEで 状況が伝えられる

午前中は団体戦

次男が勝ったよ!

次女が負けた!泣いてるよ!

どうしたらいいかな?

次男が○○君に負けた!

今日駄目だ!

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・

二人とも西三に行けない!



そこでLINEが終わった

震えながら打っていたんだろうな LINEを

少し 妻に申し訳なくなった


12時を回ると 写真が送られてきた

















写真だけを見ると それほど落ち込んでは いないようだった

すると 電話が鳴り出す

写真を閉じて 電話に出ると写真の次女からだった




「もしもし パパ?」

『残念だったね 団体!』

「うん」

『調子悪いの?』

「全然 きまらない!」

『そうか!』




ビックリした なぜ 私に電話をかけてきたのだろう?

こんなこと めったに無いのに・・・・・

私は 静かに話し始めた



『これから個人選だね 頑張れよって言っても意味無いね!』




娘も 静かに聴いていた

私は ある人の話をしようか悩んでいた

どう受け止めるか分からないが 娘に話すことにした




『今日はね あなた達にとって 稲垣先生の追悼試合だと思うんだ』



数ヶ月前 私達の子供に剣道を教えてくださった先生が お亡くなりになりました

3人とも よく助言を受けていて 試合の時に いつも気にかけて 声をかけて下さった先生です

誰かが主催した大会では有りませんが 子供達には 先生を偲び 恩を感じて戦って欲しかった


「うん」



『これから やる試合ね 勝っても負けても どちらでもイイと思うんだ! ごめんね こんなこと言って』

「いいよ!」

『稲垣先生の教えられたこと思い出してみて!』

「うん」・・・・・・

『だからね 稲垣先生が見ていても恥ずかしくない試合だけやろうか!』

「分かった!ありがとう!」




そう言って 娘は電話を切った




私達の子供は ほんの少しだけ 小さな大会で入賞をさせて頂いています

それは 私の力ではありません ましてや 子供の努力だけではありません

先人の 御先輩の 道場の皆さんの力を借りて 強くなっています

だからこそ 一試合 一試合 恩に報いる試合を 私の子供達にしてほしい

勝つか 負けるかではなく 成長できたかどうかの試合をしてほしい



その後 妻から LINEで 

今から 個人戦 始まる 

分かった

怖いからラインできない

いいよ 全部終わったら 教えて・・・・・と


こうして 沈黙の時間が過ぎた




2時間後 電話が鳴る

出ると娘だった



「パパ 勝ったよ 行ける」

『勝ったって何が?』

「3位になったよ」

『そうか!おめでとう!納得した試合できた?』

「うん!できたよ」

「今から 弟も 3位決定戦やるよ!」

『そうか!』



清々しい声で 娘は話してきた

今日の不調での結果として よく立て直したと思った


私は手を合わせて 合掌をしていた


しかし 次男が準決勝まで行っていたとは思わなかったので 内心ビックリしていた

次男も 少しは成長していることに気づいた




















二人とも 3位入賞を果たしました

16:00 妻が疲れた顔で帰ってきた

色んな話をしてくれた 沢山の子供達が泣いて 悔し涙を流していたよと教えてくれた

息子も3位入賞できたのに西三大会に出場できなかったことに嬉しい涙と悔しい涙を流していた






次女は 準決勝の試合で 誤審により敗退し 帰宅後 その試合のビデオ映像を見て 泣いていました

その試合 誰が見ても 娘の一本だったからです


次女の誤審は 本当に可哀想だと思いました


しかし これは仕方ない 審判が どうしても 教員(剣道未経験)の方もされるので見誤るそうです


中には意図的に自分の選手に上げてしまう方も見えるとか・・・・


数年前 長女の時代 剣道関係者のお父さんに言われた言葉を思い出していました

全中の剣道大会は誤審も含めて 全中ですから!



それでも これだけ分かりやすく 間違いのない娘の決めた相面を 相手選手に 2人の教員審判が上げてしまいました 

 一人は 相手選手の部活顧問の教員(主審) もう一人は 剣道未経験の教員(副審

やはり この判定は 次女が 可哀想になります 

剣道関係者の一人の副審は 瞬時に 次女へ 上げてくれたのですが・・・・

幸か不幸か 今はビデオ撮影をしてあるので審判の反応も すべて分かってしまいます



せめて準決勝からは 剣道関係者の方に審判をして頂きたい ましてや 選手の部活顧問の教員の方(贔屓をしてしまう心の弱い方)の審判は 避けて頂けたら 幸いです

支所予選大会の為に どれだけの選手が練習に打ち込んでいるのか・・・・・ 



ま!こんなこと言っても 仕方ないんですけどね









人がすることに 正義や絶対は無い!

これからも こういうことが何度も起こる

剣道だけでは無い 生きていくうえで常に付きまとう 

だからこそ ぐっとこらえて 素直に受け入れ 次へ繋げる

それが成長じゃないだろうか?

何度でも言う 剣道は勝つことが目的ではなく 

剣道を通して 人として成長することが目的です

勝つ為の努力は成長するための方法です

他人との比較ではなく 今の自分との比較です


今回は とても良い経験をしました



次女はビデオを何度も何度も見ては泣いていました 

それでも 最後に笑って受け止めました・・・・・意図的な誤審でも!

その次女を 姉弟が励まし

その光景を 私は見て 大きな喜びに変わりました



【子供の成長こそ 親の宝です】




子供達へ

これからも あなたたちは 練習を重ねて 勝つことで強くなったと錯覚するでしょう

でもね思うんだ 本当の強さって何か?

これから 目の前に 辛いことや 苦しいことや 理不尽なことが いっぱいあると思う

でも どんなことがあっても 前をむけることが 本当の強さじゃないだろうか

泣いてもいい 腹を立ててもいい 辞めたいと思ってもいい

それでも 前をむける強さを あなたたちに 学んでもらいたい

剣道をすることで・・・・・・・





偉そうな事を書いてすみません 

まぬけな父親より