明けまして おめでとう御座います
コロナで世界が一変した年から 引き続き 困難に立ち向かう年が始まりました
私達も コロナでの売り上げ減少と 未だに続く 裏の方の騒音被害による睡眠障害と ダブルパンチで 困難に立ち向かおうとしております
そんな矢先だった 我が家の家族の1匹が 本日4日 14:40旅立ちました
ここからは 気持ち悪いほど自分に酔ったお話になりますので ご了承ください
でも もう大丈夫・・・・
妻が外出した時は ここに寝て帰りを待つ!
2021年1月4日
RUU号享年15才8か月(人間年齢およそ78才)
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私の5代目の犬 |
病名 子宮蓄膿症
高齢のため 手術が出来ず 食事を摂取できなくなってから 10日後 私と妻の見守る中で息を引き取りました
病院での診察後の10日間は 次女が 一晩中 寄り添って寝ていました
なぜ? 次女が…と言いますと
この子を守っていたから・・・・
次女が小さなころから 横になると 必ず 覆いかぶさって 次女を守るしぐさをします
犬には犬の 理屈があるようで この犬が 生まれたときは まだ 次女と次男は 体も小さく 我が家の中では 自分より 格下扱いをしているようでした
食べている最中 食べ物を 私が 取り上げても 何もしませんが 次男が 取り上げようとすると ”ウゥ~ッ”と威嚇して 吠えます
だからなのか 次女や次男が寝ていると 必ず 上に乗って 二人を守るしぐさをしていました
後半は 次女の上ばかり乗っていましたが どんな思いで 乗っかっていたかは 分かりません
それと・・・・・
剣道の送り迎えをする犬
どんな切っ掛けかは 忘れてしまいましたが いつの間にか この犬が 子供たちの剣道場への送り迎えを 自ら 車に乗り込み 付いてくるようになったんです
この写真は その時の 後姿を 撮影したものです
安城の高橋道場へ 週3回 刈谷の朝日中学校へ 週2回 !!!
子供たちが 胴着に着替えると そわそわして 車の前で 私が ドアを開けるのを待って 開くと同時に 飛び乗ります
老犬になって 白内障で 視力を失い 時々 足が滑って落ちてしまっても 自分で 乗り込んでいました
多分 これが 私の家族の中での 自分の役割だと 思っていたみたいです
私と一緒に 10年間 通い続けました
ずーっと 次女と次男の事が 心配だったのだろうか?
お前が守って来た女の子は もう ”先生”と言われる大人に育ち
お前が守って来た男の子は もう 街の人達を守る”警備員”に育ちました
そして 一番大好きな・・・
狭い椅子に無理やり座る犬 |
この犬は 私の妻の事が 大好きです
夏は暑く冬は寒い 仮設の倉庫でも 妻から離れませんでした
妻が 経理で 机に向かうと 狭い椅子の隙間に割り込むように座って くっつきます
夏は涼しく 冬は暖かい 部屋があるのに いつも この倉庫で 妻から離れませんでした
ストーブで暖をとる犬 |
冬 妻を待つのに 寒そうなので 私が ヒーターを 当ててやった写真です
お店の倉庫と言っても 室温は外気温と同じ!
外が0℃なら 倉庫内も0℃です
家の中に入れば 温かいのに やっぱり 妻の椅子で 待ち続けています
毎日 毎日 妻の帰りを待ち続ける・・・
妻が帰りそうな時間になると 丸椅子に座って 外を見て 妻の乗る 軽トラックを待ちます
その軽トラックの音がすると 尻尾が 動き始めて 妻が ドアを開けると 凄い速さで左右に振れます
新しい家になって 老いて目も見えないのに・・・
新しい家に入ったころは 15才
目も見えなければ 音も聞こえない 老犬になっていました
しかし 壁やドアに ぶつかりながらも 感覚で 部屋の中を歩きます
もちろん トイレも 吸収シートの上で ちゃんとやれます
目も見えない 音も聞こえない体でも リビングのドアの採光から 妻を待ち続けています
朝も 真っ暗な早朝3時から ここから 妻を待ち続けていました
そんな 老犬になっても 本気で(この犬 死なねんじゃね!)と思っていた ある日
急に ドックフードを 食べなくなりました
めったに食べさせてやれない 牛肉も 見向きもしない
お尻から黒いおりものが垂れて来て 慌てて 獣医のところへ
最後の力を振り絞って!
痩せ細っていく犬 |
12月26日・・・・ 手遅れでした
余命2日を告げられます
長くても年内・・・・・
ブドウ糖の点滴を背中に それと 効きもしない抗生剤の注射
飼い主への気安めの処置をしてもらって 二人で 覚悟を決め 家に帰ります
私たちに 病気を治すことはできません
あとは ただ 毎時間 スプーンで 少量の 水と甘酒を 流し込むぐらい
家族6人が揃う 新年まで 生きていてくれる事を祈って!
2021年を迎えました
長女が撮影した年賀状 |
その後 正月を 家族6人と新しく家族に加わる1人を交えて この犬の年を越しを喜び この犬との最後の楽しい時間を みんなで過ごしました
楽しい時間を過ごしながら 思う
この犬が老いたように 私も老いた 小さな子供は 大きく成長して 大人になった
所得も少なく 贅沢する ゆとりは無かったけど こいつも元気で 子供達も可愛く 私も妻も 若かったころ
その時間が 一番 辛いようで 一番 楽しい時間だった・・・・・
余命宣告から10日
私と妻が見守る中 咳き込むように 息を引き取りました
私の手で取り上げ 生まれ 私の手の中で この世を去った
トイプードル RUU号 没年15年と8ヶ月
こいつとの時間は 最高に楽しかった
しかし・・・・・ 妻は
泣いている妻へ この動画を送ります
妻へ
逝っちゃったな・・・・・
かぁかが この犬を 一番 世話をして 一番 頼られていたからな
いやっ ほんと 15年は 長いわ!
いつの間にか 家族の一員になったかのような 錯覚に 陥っちゃったよ
でもな やっぱり 犬は 犬だと 思うんだよね
嫌な 言い方をして ごめん
あのさ 俺 小学校の高学年の時に 親戚のおばさんに スピッツの雑種を貰って 飼っていたことがあったのね
たった3年で フィラリア病って言う 心臓に 虫が湧く病気になって 死んじゃったんだけど
その時の俺って 父親の暴力と 母親のネグレクトで 惨めな小学校時代を過ごしていてさ
その犬と 布団で一緒に寝るぐらい 可愛がっていたんだよね
でも その反面 親から受けるストレスを その犬を虐めることで 発散していた自分も いたんだ
そんな歪んだ 小学校6年生の時の卒業文集に・・・・・・
僕の将来
僕は 人間が嫌いです。人間を信用できません。だから 僕は 大人に成ったら 結婚しないで 一人で 沢山の犬に囲まれて 毎日を過ごしています。
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この文の あとは 細かく具体的に 犬との生活を書いて 最後に 変な犬の絵を 描いていました
その文集を なぜか 40歳過ぎたころに見つけて 読み返し ふと 思い出したことがあったんだよね
中学1年生の夏 文集の題材にしていた 叔母に貰ったスピッツの雑種が 死んだ時に 俺 放心状態になって 1週間 泣き続けてたんだ
あの時 多分 その犬を虐めた事が 頭から離れなくて ”なんで あんなことしちゃったんだ!”って 罪悪感に 潰されていたんだなぁ
それと 完全に 孤独を癒すため その犬に 依存していたわ
その犬と 自分なりの 小さな 家族を作っていたんだと思う
そんな 幼稚な家族ごっこを失って 1か月ぐらい 自分を取り戻せなくてさ
だから 犬の死って 大きな トラウマになっていて 今回の犬の死に 怯えていたんだよね
もしかすると そんなトラウマが ”この犬 死なないんじゃねっ!”って 思い込んでいたのかもしれない
でも やっぱり 来ちゃうんだな 死って・・・・
別れの時 俺 この犬に 薄めた甘酒を飲ませたあと ゼイゼイと息が荒くなって 直ぐに これが最後だ!って 分かってさ
そぉっと 犬の顔を 手に乗せて 背中を摩って 何度も 何度も
『楽しかった!楽しかった!15年間 楽しかった! お前が居てくれて 楽しかった!』って
そう 言っていただろ
本当は 自分に 言い聞かせてたんだ
今度は この犬 虐めてないよな・・・・・
俺の子供達も この犬を 虐めてないよな・・・・・
俺の家族は みんな この犬に 優しく接したよな・・・・・
俺の作った家族は 俺の子供の頃の 惨めな家族とは 違うよな!
そう 思って 震える声で この犬に話しかけたんだ
俺の家族は 誰も この犬に 依存してない 別れが 悲しいだけ・・・・
なぁ かぁか 犬ってさ 浄土で 成仏できないらしんだ
人間より 2ランクも下で 何回も 畜生界で 良い行いをして 人間に 生まれ変わって 初めて 往生できるんだって
だからさ 俺らが 出来ることって やっぱり 祈ってやることしか できないみたい
それに 犬って かなり 人間に 気を使ってるらしいよ
だからさ 泣くのをやめて もう 解放してやろ・・・・・・・
最後に・・・・・
おい!犬 ありがとな
お前のおかげで かぁかと 手を繋いで 散歩が 出来るようになったよ
お前が 居なくなっても かぁかと 手を繋いで 散歩するわ!
側から見ると 気持ち悪い夫婦だけどな・・・・・
それじゃ またいつか
今度は リードじゃなくて 3人 手をつないで 歩こうな・・・・・