いつの間にか 1月が 終わっちゃいます
ちまちまと 12月の上海旅行記を書きながら 1ヶ月が経とうとしています
私の くどい 旅行記は 中々 進みませんが 本日は なぜか はまってしまった果実の お話を させて頂きます
そして 27年前の 幼稚な私達の お話を・・・・・
この話は 迷信の様なものですので あることで悩まれて 藁をもつかむ思いの方は こんな人も居るんだぐらいに 適当に読み流して下さい
この不愉快になられましたら お許し下さい
その ご紹介する果実は何かと言いますと・・・・
柘榴で御座います
ざくろ＝グレナデン （英）Pomegranates （仏）Grenade
ザクロはザクロ科ザクロ属の落葉樹になる果実で 世界各地で栽培されています
日本でも東北以南の各地で栽培されています
ただし、日本ではこの果実を食べるための栽培と言うよりも 観賞用として家庭の庭などに植えられてきました また 古くからこの木の樹皮や根皮 果皮などは薬用としても使われてきました
海外では果汁や果肉をジュースや料理など様々な食用に使っている地域もあります
カクテルなどに使われる赤いシロップのグレナデンシロップと言えばザクロ この紅いシロップの原料となっているのがこのザクロです
国産物と輸入物
国産物と輸入物国産のざくろは酸味の強いものが多く カリフォルニア産のワンダフル種などは酸味より甘味の強いものが多いようです
今日、 スーパーなどで売られているものはほとんど海外からの輸入物となっています
政府の統計データによると 国内ではこれまで僅かにしか経営的なザクロの栽培はされておらず 平成１６年以降は記録もされなくなっています
お写真の柘榴は アメリカ産の 柘榴でございます
基本 柘榴なんて 仕入れないのですが 岡崎愛中の 輸入果物担当者から 「ベルさん 今日 最終で こんなのあるよ！」
『何？』
「みてみ！」
『お～っ 珍しいじゃん！』
「もう 最後ね！」って・・・・・
みると 真っ赤な 硬い甲羅に覆われた 柘榴だった
『柘榴って たしか 酸っぱいんじゃないの？』
「酸っぱいのは日本の！ これアメリカだから・・・・・」
アメリカ産は 甘いらしい
と まぁ こんな感じで 話をしていると ふと 26年前の事を 思い出していました
結果として 柘榴の味が思い込みっていうのも なんなんで 仕入れて 食べてみる事にしました
アメリカ産を・・・・
柘榴を剥く！
この柘榴の皮が 硬い！
日本の物は 確か 皮が爆ぜから 割った記憶があったのですが このアメリカ産は 完全なる球体です
そこで 包丁で 半分に切って それから 手で割っていきました
1粒1粒を 剥がす様に 取り出していきます
粒の皮も それなりに硬くて 手で押したぐらいでは 爆ぜないので めんどくさいですが 綺麗に 剥がれていきます
ちょっと 注意しながら 取っていきます
剥がし終えた状態がこちら！
粒以外の物を浮かせて ゴミを取り除いて 完成！
ぱっと見 トウモロコシのようですが まんま 赤いトウモロコシの粒です
赤いのが 柘榴の実ですが その中に 白く見えるのが 種で御座います
この種が 意外と面倒
柘榴は つぶして ジュースにしても イイのですが 私は そのまま 食べます
この噛んだときの食感と ジュワーッと粒から出る甘酸っぱい果汁が 病み付きになってしまったからです
今まで食べた事のない 食感 と 甘ま～い果汁！
これは 癖になります
で！ 噛み砕き 果汁を出して楽しんだ後に お写真の 種が 口に残るのですが それをどうするかです
10粒ほど口に入れるので 種も それなりの量が 残ります
どうするのか？
食べるでしょ！
なぜって？
それは 栄養が種にあるからです
でも 味はしないので おいしくありません！ いや 不味いです
それでも 体にいいので 飲み込みます
いや～っ この柘榴 癖になりますね！
26年前の柘榴の思い出！
どうでもイイお話なので 嫌な人は 読むのを辞めて下さいね
本当に嫌な話も出てきますから・・・
柘榴！ ざくろ！ ザクロ！
26年前 何度 この果物の名前を叫んだことか！どれだけ この果物を探したことか！
私達は 26年前 有る問題を抱えていました
私22歳 妻19歳のときの事です
寂しい幼少時代 惨めな青年時代 私は 有る妄想を いつも描いていました
自分には どんな子供が 授かるのか？ 自分は どんな父親になるのか？
子供の名前は なんにしようか？ 子供は 4人欲しいな！
そんな 小さな夢見る家族を 想像する 幼稚な青年でした
そんな 私に 決して美人とはいえない女性（今の妻ね！）と お付き合いをする事になりました
色々とあって 3年後 私は その女性と結婚をします
幼稚な大人ながら 夫婦として 御飯事の様な 家庭生活が始まりました
しかし 家庭生活の中で 私達には 子供が出来る気配が 全然 ありませんでした
そうです 私たちは 不妊の夫婦だったのです
こればかりは どうしようもない！
まさに 文字通り ”子は宝”だと 思い知らされていました
不妊に悩むと もう 何でも 縋りたがります
神頼み！先祖供養！不妊治療！そして 迷信・・・・・・・・
その迷信に 柘榴が ありました
柘榴の絵！
柘榴の迷信を・・・・・
ざくろを見ると わかるのですが ざくろには 粒粒がいっぱい入ってます
昔から ざくろは 邪気を取り除き たくさんの実を つけるところから 子孫が繁栄すると言われています
そして ざくろは ペルシア時代より不妊に効果あるフルーツとしても 重宝されてきました
また 中国でも古くからザクロは子宝に縁があると 考えられてきました
その理由は ザクロの種や果汁には エストロゲン様の作用をする成分が 豊富に含まれていることが分かったのです
当時は そんな成分があるなんて知らなかったはずなんですが 食べると子宝に恵まれやすいというのは なんとなくわかっていたのかもしれません
そんな子宝に縁のあるザクロを絵にして 寝室に 飾ると子宝に恵まれやすくなるといわれだしたんでしょう
それと ザクロの色は 赤色のようなオレンジ色のような それを混ぜ合わせたような そんな色をしています
こういった暖かみのある色は 風水では子宝運がアップする色と言われています
こういったことからも、ザクロの絵を飾るといいと言われている所以なんでしょうね
迷信は・・・・・・
柘榴を探しました まだ 八百屋を継いでいないときでしたので 建材の営業をしながら 柘榴を必死で 探していましたが 結局 見つかる事はありませんでした
その結果 柘榴の絵を探して 妻の枕元に置いて 毎日 寝る事にしていました
神頼みでは・・・・・
伊勢神宮に行って 『私達に子供を授けてくれたら 毎年 必ず お礼の参拝を致します』・・・・・・・と
結果として 26年間 毎年 お伊勢さんへは お礼参りをしています
先祖供養は・・・・・
両親が 先祖供養をしませんでしたから 昭和51年に購入したキンピカの仏壇は ほったらかし 仏壇掛軸・阿弥陀如来を 画鋲で留めて いつ？お供えしたか分からない果物が カリカリになっている始末！もちろん お墓も 荒れ放題でした
その仏壇を 洗いにかけ お墓は 私達で 何時間もかけて掃除をしました
当時は 時間があると いつも 1時間かけて お墓へ行っていたので 父親からは「気持ち悪いんだよ！キチ〇イか！お前は」って よく言われてたなぁ
不妊治療は・・・・・
まだ若かったのですが 検査は 始めました
安城市では 八千代病院が有名 県下では藤田学園が有名です
私達は 八千代病院へ行きました
そこで 排卵日とか タイミングとかを教えていただいて その後 体の検査を始めました
その検査後に 不妊治療に入るのですが・・・・・・
（次の話は 不愉快な思いをします 嫌な方は 読まないで下さい）
その検査のときの話です
妻が 病院から帰ってきて 私に話してきました
今日ね 病院で こんな事があったの・・・・って
病院へ行って 初めて分かった！
不妊治療で 通われている患者さんは 自分達が想像した以上に 多くの方が みえました
本当に 沢山の方が 悩まれ 苦しまれています
妻は まだ 若かったのですが そこで 何人かの治療で通われている方と お話をするようになっていました
中には 10年以上 通われている方も見えるようでした
誘発剤を飲み続けている方 人工授精をされている方 そんな治療をしながらも 結果が出ずに 治療費ばかりが掛かってしまい経済的に苦しい方も おみえになりました
その日も 妻が 待合室で 何年も通われている患者さんと 不妊の大変さを 聞いているときでした
順番待ちの中 診察室へ 見るからに若い女性が 呼ばれ 入っていきました
その診察室から 薄っすらと 声が 漏れ出ていたそうです
「え～っ また 出来ちゃったの～ じゃっ いつ 降ろせるんですか？～」と
病院は 不妊治療の方だけではなく 出産する人や 堕胎する方も みえます
妻は その会話を聞いて すぐに 隣にいた女性を見ました
すると その彼女は 「なんでっ・・・」と 大粒の涙を 落としていたそうです
もちろん 妻も 不妊なんですから 何とも言えない気持ちが湧き上がったと言っていました
あれから26年 未だに あの時 妻の言った言葉が残っています
「世の中 不公平だよね 欲しい人には 出来なくて いらない人に 出来るんだから！」
私達は 結果として 1ヶ月の検査と 卵管造影を受けただけで 不妊治療を始める前に 長男を身ごもる事が出来ました
その後 4人の 子供が 私達から 生まれてくるのですが・・・・・
ただ この病院の検査だけではなく 月2回 整体へ行って骨盤矯正をしたり 毎日 私が妻にマッサージを施したり 水泳を一緒にしたり 体温のリズム手帳を付けたりと 出来る事は 何でもしました
多分 一番 効果があったのは 骨盤の矯正と マッサージだったんじゃないかなって思います
26年経った 今でも 柘榴って 言葉や 柘榴を見ると 私は いつも あの時 2人で 不妊に悩んでいた頃を 思い出します
私22歳 妻19歳 まだまだ 若い2人で 治療なんか必要なかったんでは？って 言われれば そうかも知れませんが あの時は とにかく 子供が欲しくて 欲しくて 何でもしました
だから 不妊の辛さは ほんの少し 理解できるつもりでいます
柘榴を見て 思う・・・・・
生まれてきてくれた 四人の子供達に感謝しよう
そして 四人も 生んでくれた妻に もっと 感謝しよう
これこそ 我が財産 我が宝です！
でも そこまでして 命を授かった長男に 何で あんな酷い事をしたんだろう・・・・OTL
ほんと 幼稚な 話で すみません
Danger past，God forgotten.
喉元過ぎれば熱さを忘れる
熱いものも 飲みこんでしまえば その熱さを忘れてしまう
転じて 苦しい経験も 過ぎ去ってしまえば その苦しさを忘れてしまう
また 苦しいときに助けてもらっても 楽になってしまえば その恩義を忘れてしまう
