Project”B” code name”私は人を信じない!”を 実行に移します
code nameの ”私は人を信じない!”は 私の人生の思考軸です
人は信じる対象ではなく 人の行いを信じる!
今回 このB計画で この言葉が正しかったのか?を 実践したいと思います
それでは 9ヶ月間の 長い計画の始まりです
平成31年3月31日 午前9時50分より
本日 妻と 岡崎市にある建設会社 ”株式会社住建”で 新生ベル商店の 建設工事請負契約を結んできました
株式会社住建の打ち合わせ室
社長様と事務員さんと 私達夫婦で 2時間かけて 今後のスケジュールの打ち合わせと 建物の変更箇所 持込材料の確認を しっかりと行なっている所です
これ ほんと 大事なことです
言った 言わないが あるんで!
その後 建設工事請負契約書に サインをしました
ここまで 決まるの 長かった~っ
イヤイヤ ここからが さらに長いのか!
紙に書かれた平面図が 実物大の立体になるんですから
沢山の葛藤や諦め 予算との戦いが これから 待っています
大勢の皆様に助けられて 新しいベル商店を 作り上げていきます!
これから 私のB計画を こちらのBLOGに記載していく予定ですので 今後 家を建てられる方の参考になれば幸いに御座います
また このBLOGの記事が 自慢話に聞こえるような箇所があって 不愉快に思われました際には 心よりお詫び申し上げます
序章
2001年(平成13年) 32歳の私は 今にも崩れそうなベル商店の 建て替えを検討していました
当時 他の建設会社と交渉中だったのですが 急遽 区画整理の話が 加速して 建て替えを断念することになり 先の見えない区画整理の進行に 涙を呑んでいました
あれから もう 18年が経ったんだな~っと しみじみと感じています
今日まで 18年間 異常なまでに家(建築)に執着して どんな家を建てるのかを探求し 自作の間取りでは 小さな変更も入れて1000通り以上 作成しました
ハウジングへは 愛知県内の各市のモデルハウスに 妻と 100軒以上通い メーカーの特色や造作 構造を調べつくしました
その結果 最終的に辿り着いたのが 完璧な家は無い!と 結論が出ました
とはいうものの 展示場のハウスメーカーは すさまじいまでに 憧れのマイホームを演出していて 大きな夢が膨らむのも事実です
そんな ハウジングヘ行くと 夢のような家ばかり でも 値段を聞くと 坪80万~100万が平均 それでいて 展示してある家は 80坪とか100坪とか 一般の人が建てられる家なんて 殆どありません
まっ!億近いって事ですけど!
ほんと 家とは 矛盾だらけで 理想と現実は 常に反比例しています
実際の家作りでは 予算 敷地面積 道路接地方位 周りの環境 ありとあらゆる条件で 理想の家作りから 懸け離れて行きます
じゃぁ 現実的な家作りを どうしたらいいのか・・・・
それは 妥協に次ぐ妥協でした そして 冷静になって 妥協点をじっくり考えるしかありませんでした
自分の生活で 本当に 必要な物は何かを 見極める事で 少しずつ削る!
その 本当に必要な物とは それぞれの家庭で違います だから 今 自分が満たされるものは何かを明確にする事です
経済状況 家族構成 生活スタイルの変化と どんな家を建てたいか!建てられるのか!の基準を決めることです
私は そこに行き着きました
その 私が求めた家の基準は ”劣化しにくい丈夫な家” そして ”建築費の安さ”です
追々 こちらのBLOGで なぜ そこを求めたのかを お話していきますが・・・・
安さと言っても 材料を落とすとか 造作を落とすとか 質の悪い家という意味ではありません
単純な構造で丈夫な家を ギリギリまで安く建てるということです!
もちろん 自分で出来る事は自分でして 助けていただける方には 助けて頂いて 楽をしないで 一緒に建てる気持ちで 完成を目指すんです
この 一見 矛盾しているように思える家を 実現させてくれようとしているのが ”ジューケン”という建築会社です
本日は Project”B”code name”私は人を信じない!”を 発動するまでの事を 記事に残します
妻とジューケンの社長様と事務員さん
こちらが ジューケンの社長様で 妻を挟んで お隣が 事務員さんです
お二人を見ていると ほんと 人柄の良さが伝わってきます
こういう人たちと 出会えたことに感謝してます
それでは これから 彼との出会いをお話しして行きましょう!
2015年11月8日秋
花ノ木町は 区画整理事業で 少しずつ 建物が解体されて 新築の家が ポツポツと建ち並び始めていました
私達には まだ先の話で 同じ町内の方が 市のアパートに引っ越すたびに 区画の進行状況を 聞いているだけ そんな時 近所の知り合いの方が 鉄骨住宅を建てられるということで 現場見学会を行うことを知りました
その頃 私も 同じように 小さい敷地で駐車場とお店を作るには 鉄骨住宅しかないと考えていたので 柱の本数や 鉄骨の収まりを学びたくて お邪魔することに!
お施さんである 知り合いの方も 「鈴木さん いま 現場見学会していますから どうぞ! ウレタンの吹きつけ断熱もしてあって あったかいですから・・・」と嬉しそうに これから建てるマイホームのお話を聞かせてくれました
ここで お写真のジューケンの社長と 初めて会うことになります
彼は 現場見学会で 私に 基礎のことを重点に話され 鉄骨住宅の強さを 力説されていました
当然 私も 現状 鉄骨住宅に住んでいるので その丈夫さは知っているつもりです しかし その反面 27年前の鉄骨住宅の劣化や欠点も 体験しているので 現在の鉄骨住宅の状況を もっと詳しく 知りたくなったんです
そこで 彼に・・・・・
『すみません 申し訳ないんですけど 私も 数年後 建て替えるのですが 2つの会社で 見積もりをして 建てることに決めているんだけど 良いですか?』と 確認します
すると 「大丈夫です うちで建てなくても 鉄骨のことで分からない事があったら いつでも 相談して下さい」と!
とりあえず 今後 2つの会社から見積もりを出す予定なので 目安にするつもりで 一番気になる 建設費を 聞いてみました
『重量鉄骨って 大体 坪単価 いくらぐらいなんですか?』
「うちでは基本 〇〇万円です」と
『・・・・・・』何だ?
「建物だけですけどね」と その後 付け加えられました
『そんな坪単価で 重量鉄骨って 建つんですか?』
「ハイ! ただ 消費税と設計料と基礎の下の杭とか 別で掛かりますけど」と
確かに 安いことは安い!
まっ 鉄骨の知識だけは この人から 聞けるだけ聞こうと 考えて 再確認をしました
『本当に そちらで建てなくても 教えて貰ってイイんですか?』
「ハイ 全然大丈夫です もし 宜しかったら 相見積もりだけでも させてくれたら ありがたいです」
それが 彼との始めての会話でした
私とジューケンの社長様と事務員さん
私も 記念に ジューケンさんの社長様と事務員さんとで 妻に撮影してもらいました
ほんと 人の良さが滲み出てくるお二人です
こういう方が 品性のある人って 言うんですかね・・・
2016年1月24日冬
先ほどの現場見学会から 数ヵ月後 ジューケンさんの建てた家の内覧会が行なわれました
ご近所の知り合いの お家なのですが 想像以上の完成度でした
OP(オプション)も かなり付けられていて!
全室床暖房 発泡ウレタン断熱 太陽光発電 ホームエレベーター 屋上ペントハウス オール電化 エコキュートと 到底 私達には付けられない高額のOPが いっぱい
このお宅を拝見して これまでの 住宅設備の知識の勘違いや 進歩を 再発見できたことは 本当に 大きかったです(太陽光発電や床暖房の仕組みとか・・・)
それから 大工さんの腕も しっかりチェック! 内装も かなり 丁寧に施工されているのが分かりました
1時間程の内覧会も終わり あらためて 私は ここで得た設備の知識を 自分の理想とする家に取り込むことにしました
もちろん 高額OPは 間違いなく 付けられませんけど・・・・
それから 1ヵ月後ぐらいか ふらっと ジューケンの社長さんが ベル商店へ
『社長 どうしたんですか?』と聞くと
「営業を兼ねて ここら辺を 回ってるんです」と
で 私は 『もし 良かったら 私の作った 間取りを見てくれますか?』と 長年作成してきた間取りを 見て頂く事に それは 構造的に 破綻が無いか 確認してもらう為です
こういうところ 私の図々しいところ!
まっ こんな所から ジューケンの社長さんから 重量鉄骨で構造上 出来る事と出来ない事を 学び それに掛かる建設費の相談をするように成りました
こちらの社長さんには 何も得が無いのに 快く相談にのってくれたんです
この時点でも まだ 私は ジューケンさんで建てるつもりは無かったんで!・・・
その後 ジューケンさんは 完成した新築の家で 内覧会を実施されて 案内が来るたびに 彼の建てた家を 3年間で 6軒ほど 拝見させて頂きました
もちろん 3年間で彼の人となりも見させて頂きました
その内覧会の 2軒目か3軒目の時だったか 社長様が 他の方の接客をされていたので 上のお写真の事務員さんが 私達に付いて案内をして下さった事がありました
私は ちょっと 彼女が どんな風に接客するのか 様子を伺うことにしました
それは ジューケンという会社が どんな人たちで支えているのか 確認したかったからです
そう この社長に どんな人達が集まっているのか知りたかったんです
子を見れば親が分かる ように 従業員を見れば社長が分かる
まっ 人は 嘘をつきますからね
人の為 社会へ奉仕する為 お客様の笑顔を見るため・・・ 一生懸命 精一杯 精神誠意
言葉では なんとでも言えます 人なんて 大半が 自分の自己重要感を満たし 自分の欲(かね)の為に 動いているんですから 綺麗な事を言う人は 特に気をつけないと!
だから 私は 内見をしながら 彼女の言動を確認し ジューケンを判断しようとしていました
20分ほどの 彼女の接客は 実に 素朴でした 内覧会の家を 自慢し褒める事も無く ただ 私達に ”ここは このメーカの物を使っています”とか ”ここは このような仕様になっています”とか 当たり前のことを 静かに 話しかけてくるだけでした
今まで 100軒以上 ハウスメーカのハウジングで 接客されましたが これだけ感銘を受けた方はいませんでした
素直に 純粋で正直 ほんと 人の良さが 滲み出てくる様な・・・・
それが 私が受けた 彼女の印象でした
多分 今 考えると 彼女の接客を受けたことで 私は ジューケンさんも ベル商店を建てて頂く建築会社の一つに 入れたんだと思います
やっぱり 家は 人が建てるんで ジューケンの社長が どんな人達を好み どんな人達が周りに居て どんな人達と家を建てているのかが 一番大事ですからね
これこそ 同類項です
その後も 内覧会で お家を拝見させて頂きましたが 確実に分かった事は 間違いなく 全ての仕事が 丁寧であった事でした
株式会社ジューケン
始めて出会ってから 3年後 区画整理事業の順番が ベル商店にも周って来ました
時は 平成から令和へ変ろうとし 消費税も 8%から10%になろうとしているときに 建設する事になり やっと ジューケンさへの見積もりを以来することに!
2019年 平成31年の 年明けのことです
数ヶ月前に 他の建設会社に見積もりを出しました
そちらの会社は 若い頃からお世話になっていて ベル商店のお客様でもあります
今風のデザイン住宅とでも言いましょうか かなり 内装に重点をおかれていて ハウスメーカーに近い仕上がりです
しかし 建築費は 自分の出せる金額の1.7倍 これでは どうしようもありませんでした
この時 初めて 自分の作りたい家と 自分の作れる家が違うのだと あらためて痛感したしだいです
次に ジューケンさんへ 見積もりを出すのですが・・・・
こんな感じの家を・・・・
ジューケンさんに作って頂いた見積もりの 3次元建物モデルです
私が行き着いた 理想の家で御座います
一番理想の家は平屋なんですが お店があるので どうしても2階構造で!
2階建て屋根裏部屋 こちらは 重量鉄骨でしか出来ない構造なんですが これが また 思いもよらない落とし穴がありまして・・・
見積もりを拝見させて頂いた瞬間 膝から崩れ落ちました
そりゃ 18年間 追い求めてきた理想の家が 予算オーバーで 建てられないんですから!
見積もり金額は 出せる金額の1.25倍の数字だったんです 本来ならば この金額でも安いのですが 自分の決めた数字は変えられませんから・・・
私は社長に
『これ 駄目ですわ! この金額じゃ 建てられません・・・』
ジューケンさんも
「すみません 私の見込みが ズレていました」と 深々とお詫びをされました
こういう所も 社長の謹厳実直な人柄が表れています
直ぐに なぜ この構造だと 金額が 伸してしまったのかを検証
店を合わせた坪数が 50坪弱(屋根裏を除く) 普通なら そんなに掛からないのに・・・
結果 構造的に 無駄が多すぎると判明!
じたばたしても仕方ない どちらにせよ この家は建てられないので もう一度 あらためて その無駄を除き ごくごく普通の ジューケンさんが得意とする 構造で 間取りを組みなおしました
無数のパズルを組むように 何度も何度も間取りを組み替えて 1ヵ月後 新たな間取りで ジューケンさんと 再交渉!
次は 私も ある程度 譲歩して 出せるギリギリの金額と 最低限の設備の要望をさせて頂きました
但し 『今度が 最終にします なので 予算内の金額が駄目でしたら HMにします』と お伝えし 再度 見積もりを依頼しました!
その見積もりが出てくるまで 私は 駄目だった時の為に あるHMへ 直ぐに契約できるように 動いていました (軽量鉄骨なら予算内だったんで!)
そりゃ 4月の契約からでは 10%ですからね 2%上がるだけで 数十万 変わってきますから・・・・
それから1週間後 社長様が 再び 見積もりを出して下さり お互い ギリギリのところで 繋がりました
相当 私の意向を汲んで下さっていて お見積もりを持参して頂いた時 少し窶れた表情をされていたので 細部まで絞り込んで下さったのが分かりました
新たに作成された見積もりを基に 数日後の3月22日 最終の調整で ジューケンさんの会社まで お邪魔しました
その日の 彼との打ち合わせでは 夜中の22時過ぎまで 夕食を食べるのを忘れるぐらい 遅くまで 建築の仕様から 予算の見直しをしました ・・・雑談も有りましたけど!
ほんと 嫌な お客(施主)だったと思います イイ年をして 今だ 幼稚でケチな 口達者なオヤジなんですから・・・
ほんと 今まで よく 我慢をして下さいました・・・OTL (申し訳ありません)
そんな 深夜 近くまで続いた 最終打ち合わせで 最後の最後 私は 彼から ある
言葉を聞くことになります・・・・・
彼に 私の家族を 託します
打ち合わせの最後に 私は 彼に こう尋ねました
『社長 建築屋さんって 良いですよね 毎回 完成したての新しい家を見ることが出来て!』
「そうですね 私も 建築が好きなんで いつも 楽しみなんです」
『やっぱり 新しく出来上がったばかりの家って 本当に 良いですもんね』
そして彼は こう続けて云いました
「それに 今まで建てさせて頂いた家は 私の作品だと思っているので・・・・」と
嬉しそうに 応えてくれました
私は ちょっと その言葉に感動していました
”私の作品だと思っているので・・・”と言った 彼の言葉が 私には ”私の子供だと思っているので・・・”と言ったように聞こえたからだ
きっと 彼の作る家には 彼の思いが詰まっているのだろう
家は 完成した瞬間(家のピーク)から 劣化して行きます 劣化しながら そこに住む人を守り 思い出という歴史を 刻んでいきます
だからこそ 建てる人が 住む人の想いに寄り添わなければ 良い家は出来ません
良い家とは 表面上 見栄えの良い家ではなく 最新の高価な設備のある家でもなく 普通に生活が出来て 少しでも劣化しにくい家だと 私は考えます
それに 家は 夫婦の子供育てと同じ
母親から生まれてくるまで 理想を持って ”どうやって育てるか”を想像して待ちます しかし 生まれてくる子供は 理想通り・思い通りには いきません だから 少しずつ 自分にあった子育てを思考し 子供と学びながら ゆっくり 共存していきます
家も同じ!
出来上がるまでは 夢を持って 間取りを考えて ”新たな生活”を想像します しかし 住み始めた家は 実際 狭かったり 使い勝手が悪かったり 思った通りの家が建てられないかもしれない でも 少しずつ 創意工夫をして 生活に合わせ 家と共存していきます
どちらも 最後に思うんです・・・・・
どんな子供に育っても 健康で 生きていてくれれば それで良い!
家も同じ!
どんな家が建っても 壊れず 丈夫で長持ちしてくれれば それで良い!
私は そんな 家を ジューケンの社長に託しました
そして 本日のBlogのタイトルでも有ります ”私は人を信じない!”を 実証して頂きたいと思います
彼という人を信じるのではなく 彼の培ってきた経験と知恵 私に言った言葉 そして 何より 彼が選んだ職人さんの技術力を信じて 私は 家族の住む家と ベル商店を 託したいと思います
9ヵ月後 こちらの社長と 二人で 笑い合っていることを 願っています