我が家は タイル張り
工法は 弾性接着剤張り(はるかべ工法)です
弾性のある接着剤で タイル張りを行う「はるかべ工法」は 接着剤層で 下地の動きや温度変化により発生する応力を緩和することができるとともに モルタル施工では不可能な空目地仕様が可能になるなど 安全性と美しさを兼ね備えた工法なんです
簡単に言うと ボンドでタイルを接着します
この外壁には かなり悩まされました・・・・・OTL~
ここから 建築会社の岡崎ジューケンさんと タイルのお話!
鉄骨住宅は 鉄骨にパワーボードの組み合わせが 現在で 最高の組み合わせになっています
この工法が ALC工法となります
そのALC工法にも 最大の弱点があり それが 雨によるパワーボードの劣化です
この旭化成のパワーボード 今ある中で コストを含め 最高の外壁材とされています
しかし このパワーボード とにかく 水に弱い!それに 欠けやすい!
そのために 塗装とコーキングで 雨を遮断しないと ボロボロになります
その塗装も 10年~15年で 再塗装をしないと 焼けや劣化により 雨漏りや 外装破損など 色んな問題が起ります
最高の建材なのに 大きな弱点が有るわけです
メンテナンスをしないと どんなふうになるかと言いますと・・・・・
前のお家は 雨漏りが酷い!
以前住んで居たお家 築28年です
ちなみに このようになったのは築15年の頃から
区画整理があることで 一切の補修や 再塗装をしませんでした
すると 上の写真のように ALC住宅は 雨漏りが起こります
じゃ なぜ 補修をしなかったのか・・・・・・・それは お金!
再塗装に 安く見積もっても 200万以上するからです
これから先 さらに塗装料金が上がるでしょう
推測ですが 300万以上は 覚悟しないと駄目かもしれません
じゃ こんな メンテナンスコストがかかる鉄骨住宅に メリットなんかないじゃないか!って 考えてしまいます
そこで 岡崎ジューケンさんの社長様の知恵が 活かされてくるのですが・・・
そのジューケンの社長様に タイル工法を提案されました
当然 タイルは 塗装に比べて 高価です
ハウジングのタイル張りの家は 2階建て40坪の家で300万以上します
想像以上に 高い!
しかし 岡崎ジューケンの 社長様の 施主を第一と考える薄利と 企業努力によって 極限まで安く施工することができ タイル工法の選択肢が広がるのです
それに 15年後の塗装費を考えると 少しぐらい高くても タイルの外壁の一択になります
じゃ タイル工法にデメリットは無いのかを調べていきます
タイルの知識の無かった 私が 調べてみると タイルとALCは 最悪の組み合わせだったことが分かりました
それは パワーボードが弱いためタイルの重さに負けてしまう事 それから モルタルの水分が パワーボードを劣化させてしまう事!
最高の建材に最高の外壁タイル!なのに 組み合わせると最悪!!
剥がれ落ちたタイル
こんな感じで タイルが剥がれ落ちます
地震とか揺れると モルタルは 弱いですね
このことを 岡崎ジューケンの社長さんへ お話しすることに
社長様の答えは
「今まで 何十年と モルタルの圧着張りで施工してきて 問題なかったんで・・・」と
しかし 私は どうしても納得がいきませんでした
そこで 相見積もりをしていた Panasonichomesの タイル張りを調べていると 弾性接着剤張り(はるかべ工法)と言う工法がある事を 教えて頂きました
ハウジングで この工法のメリット そしてパワーボードとの相性の良さを じっくりと学ぶことになりました
この工法の 最大の利点は ボンドです
(ボンドという名の塗料です)
Panasonichomesの話では・・・
【外壁のタイルは 飾りみたいなもんですね このボンドを 外壁として塗ることで 外装が守られるんです あと ゴム系なので 地震の揺れにも対応して 亀裂が入らないんです
です 大袈裟に言うと このボンドで家を覆うためにタイルを貼っているって感じですね】
と 教えて頂きました
ちなみに Panasonichomesの4階建ては 重量鉄骨にALCで 我が家と同じです (坪100~150万)
Panasonichomesの売りの一つに 地震の時 倒れないのは当たり前 いかに 破損しない家を作るかを追求しています
その 最大の功労者が こちらのワンパックボーイV1ボンドです
ALCコーキングは・・・
上の写真は パワーボードの接続の隙間埋めに使います
本来ですと この上から 塗装をしていくのですが タイルの場合 セメントか ゴム系ボンドを塗ってから張ります
塗装の場合 10年で コーキングの部分の塗装に亀裂が入って そこから 雨水が浸水します
そのコーキングも 長持ちするものもありますが やはり 高額です
タイルの場合 セメント工法もこの コーキングの目地に合わせて 張り合わせることになるのですが はるかべ工法は 外壁を コーキング目地に関係なく 覆っていきます
素人ですが 私が調べたところ この はるかべ工法は ALCタイルの欠点を 最大限に補ってくれることが 分かりました
しかし 寿命は 60年とのことです
この はるかべ工法ですが 岡崎ジューケンの社長様も 調べていてくださっていて 「一度 試しに はるかべ工法で やってみましょう」と 今まで したことの無い工法を試してくださいました
こういうところも 岡崎ジューケンさんの良いところですね
良いものは 積極的に 取り組んでいただけます
その後 実際には 1か月以上 我が家の工事が遅れたため 先に建築施工をされた方があり 2番目になりましたが・・・
9月20日打ち合わせ
このころ 打ち合わせで タイルのサンプルをもらっている所です
本来ですと タイルなんて 高級で かなり高額になってしまうのですが 社長様が少しでも安くできる様に 色んな事を調べて 品質は落とさず 安いタイルを探して下さっています
LIXILのタイルは かなりのお値段がしますが 多治見のメーカーで 同じ品質で安い物があります
実際に たいるの製造は 同じようなところで作っていますから・・・・
タイルサンプルを拝見!
当たり前ですが 安いサンプルは 種類も最小限です
一般に言われる 定番ってやつですね
アイコットリョーワというメーカーのタイルなのですが この色決めが難航!
塗装と違って 色替えが出来ませんから かなり悩みます
白系か ダーク系か 淡系か 家の雰囲気が この色で決まってしまいますからね
エリシオン
私達が選んだのは エリシオンというタイル名の柄です
そして カラーは・・・・やっぱり 一番最初に選んだものでした
9206番で御座います
こちらは 後ほど 内装工事を進めていくと 選んだ理由が分かります
結果として 大正解でした あくまで 内側からですけど!
タイル張り工事着工!
山積にされたタイルを 職人さんが はっていくのですが 必ずしも 丁度よく貼れるわけではないので 納まりをサンダーでカットしていきます
これが また 大変な作業で御座いまして 時間もかかりますし カットしたタイルの粉塵が 大量に舞って 埃まみれです
そのため 近隣の方へも ご迷惑も掛かり 完成後には お詫びをしております
うん~ タイルを張るのは大変!
職人技が光る!
1セットずつ丁寧に張っていきます
ゴム系のボンドを塗ってはタイルを貼り付け 根気のいる作業を淡々と進めておられました
気が遠くなるような作業です
1日かかって・・・
階層部を一面張るだけでも かなりの時間をかけて張っていきます
定規で合わせて
納まりを試行錯誤
ベランダの内側も!
タイルを張ったら 乾く前に 微調整をしてラインを整えています
これ 最後に 全体を見ると ちょっとでも曲がっていると 歪んで見えてしまうので 職人さんは 気を遣うそうです
職人気質なんですよ
倉庫のシャッター枠ラインを施工中なのですが ここの納まりが 上手くいかないらしく 貼り直しをして頂いております
私から見ると 良いように思えるのですが 監督と色々 お話をされて 綺麗に納めて頂きました
こういうのが 職人なんだろうな
こちらは ベランダの内側もタイルを張って頂いております
本来ですと 内側にタイルは必要ないのですが 社長様の方針で 貼って頂いております
これは Panasonichomesに聞いたことなのですが 内側は カビや汚れで 数年すると黒くなるため あえて 貼ると 教えて頂きました
ちなみにですが Panasonichomesで 1か所ベランダを作ると 500万です とにかく 雨漏り対策に費用がかかるということで高額です
しかしながら 岡崎ジューケンさんは 驚くほど安いです それに 防水対策もしっかりとされていますし 何より 嬉しい誤算は ベランダの内側の壁に貼って頂いたことです
これにより 我が家の フロアー色が こちらのタイル色で 高級感を増していきます
やっぱり凄いわ!岡崎ジューケン・・・
タイルの流れです
上から覗き込んだタイルの流れですが イイ感じに貼れています
ハウスメーカー セキスイハイム Panasonichomes 一条なんかだと 外壁がタイル張りですが プレハブなので 工場での施工になり 機械的なタイル張りです
しかし 個人の注文住宅は 職人さんが手貼りをしていくため 微妙なズレがあります しかし これが やっぱり イイんですよね
人の技というか 匠というのか 温かさというのか!
同じタイルを張っても 同じ流れにはならない・・・・ある意味 オーダーメイド
芸術品です!!!
タイルを張って頂いた職人さんです
タイルを貼って頂いた親方です
かなり 長い期間の工事になってしまいましたので 色々とお話を聞かせて頂きました
話をしていて 思ったのは 損得勘定ではなく とにかく タイルの貼り方に気を使って 見栄えが良いように 配慮されている職人さんだということです
お若い頃 職人を始められたころ 相当なご苦労があったことも 教えて頂きました
そのためか 納得のいかない箇所は やり直して 美しく納めておられたのがよくわかります
結果として 我が家は イイ感じのタイル外層で 芸術的な壁面が出来ました
見ていて 惚れ惚れします
時間をかけてまで 綺麗に貼って頂き そして何より 施工費を安くして頂き本当に ありがとう御座いました
金額は言えないのですが 岡崎ジューケンの社長様と 職人さんのお陰で 金額以上 想像以上の出来栄えです
これぞ 職人のなせる業です!(分かる人にだけ分かる拘りのタイルです)