2014年12月20日土曜日

2014 安城市 稽古納め剣道大会 同志って・・・・

本日 安城市の 剣道納め大会が行われました

1年間の稽古の締め括る大会です

次女は 引退しましたので 不参加

次男は真っ盛りの現役選手です

中学校の 主将としての役割もありますが 本日の大会は 個人戦! 

チームでは無く 自分自身の力を試す試合なので 気持ちが 楽かも・・・


私達 夫婦は 観戦に行きませんでした

代わりに引退した次女が ビデオ撮影をしてくれました


今回の中学生男子 ちょっと異例な形で 幕を開けました

伝統とでも言いましょうか この納め稽古は 三年生は 後輩に託す意味もあって 本来は出場しない 暗黙のお約束があるのですが・・・・

年々 変わってきてしまいました

まぁ 今年の三年生の男子は 特に激戦で みんな 進路も 既に 決まっているので ありか!

来年は 次男も 三年生で出そうだしな・・・・・



本日の次男は どうだっただろうか?

夏の大会で 二回戦負けをして 入賞を逃していたので それなりに気合を入れて臨んでいたみたいでしたが・・・・


結果は 敢闘賞 BEST8 に 終わりました

準々決勝で 一年生の選手に敗れてしまいました

3ヶ月前の大会で 二本負けをした選手です


次男の帰宅後 話を聞くと

「延長 延長で 取られちゃった! でも 本当は その前に 俺の小手が入ったんだけど・・・・」

詳しく聞いてみると 1人の審判には 次男の小手が しっかり入ったのが 分かって 旗が揚がったのですが 他の2人の審判が ちょうど 反対側の 死角となって 見えなかったそうです

後で 相手選手に 次男が 確認を取った・・・・

「あれ 入っていた?」と相手選手に聞くと 申し訳なさそうな顔をしてきたらしいです

これは 誤審では ありませんので 次男も 諦められたそうです

結果的に勝ちには成りませんでしたが 以前の対戦より 自分の成長したことへの 誇りだったのでしょう

やっぱり ここが 大事なんだよな~

少しづつでいい ゆっくりでいい 勝つことへの拘りよりも 成長することに 重きを置いてほしい

今日は 良く 頑張ったと思います




彼らは最高の同志・・・・ 二人で敢闘賞!!






















彼は 一つ上の先輩

二人は親友でもあります

ライバルと言うより 同志と言った方が 彼らを語るには良いのかもしれません

彼とは 違う小学校・中学校で 学年も違い 本来 通う道場も 違う選手でした

しかし 何故か 二人は引き合う存在になっていました

小学生の頃から 何時も 二人は 励ましあっていた・・・・・と 言うより 何時も 彼が 次男のそばに居てくれた 

次男が 試合で負けて 泣いていると 後ろから 称えてくれた

次男が 勝ち上がると 横で 応援をしてくれた

私は その姿を 何度も 見ていた

これだけで 彼の人柄が 伺える


そんな 二人の剣道にも 共通点がある

彼らの 試合を見ると 真っ直ぐな 剣道をしているように 見える


私の見方や知識が 間違っているのかもしれませんが 剣道には 試合に 勝つ剣道と言うものがあるらしい

もっと言うと 試合に負けにくい剣道と言うものも あるらしい

禁じ手 ギリギリで 戦う方法 自分も取れない代わりに 相手にも取らせない方法と 色んな手段が 剣道の試合には あるようだ

しかし 彼らの剣道は 勝ことへの必要以上の執着がなく 只 強くなることへの探求をしているように見える

勝つ剣道では無く 強くなる剣道を 彼らは 無意識に 純粋に 追いかけているようだ

それが 邪道と言われようと 子供の剣道であろうと

基本に忠実に それでいて 姑息な方法で 戦わない!

だから 試合を見ていると 彼らが 美しく見えてくる 負けた試合でもだ

彼らの通う 正武館の 剣道 そのものだ

本人達は 気づいていないとは思うが これこそ 同志では 無いだろうか


人は よく 自分と向き合うって 言うけど 自分だけを見つめても 答えなんか見つからない

自分以外の 他人との関わりの中で 本当の自分が 見えてくるような気がする


だから 二人は お互いを認め合い 同じ志を持ち 剣道をすることで 自分を探しているような気がする

剣道で 勝ことの意味を・・・・・・


次男は 幸せである こんな素晴らしい友人が居て!

目指す者が 近くに居てくれた事が 次男の最高の財産である


 




二人の先輩 最後の個人戦






















二人は これが 中学 最後の個人戦になりました

小さいころから 何時も 一緒に稽古を積み重ね 成長し続けてきた

次男は 二人の後を 追って ここまでやってきた

どれだけ 彼らが 次男にとって 大きな影響を 与えたか 計り知れない

もう 中学生で 戦うことは無くなった

二人とも 違う 学校ではあるが 剣道の特待生として 進学することが決まりました

到底 次男には 行けない学校なのですが 彼らを追いたくて 仕方がないようです



彼らに この場を借りて お礼が 言いたい

あなたたち 二人には 感謝の気持ちで一杯です

次男の道標で居てくれて 有難う御座いました


そして 彼らの ご両親にも この様な 素晴らしい お子様を育てられ 次男と ご縁を頂けた事に 深く感謝致します

有難う御座いました



青虫も いつかは 蝶に 成るよ!



























次男 小学2年生 剣道大会 初参加


青虫も いつかは蝶に 成るよ!

この言葉は 2005年に ある人から 言われた言葉です

当時 私は 自分が 良い父親だと 勘違いしている時でした

その時 15歳の長男に 問題が発生しました

私は その問題は すべて 長男 自身が原因だと 思っていました

父親である 私に 落ち度は無く 自分が長男にしてきた事など 気づくことも無く 長男を責めていた

それは 自分が育てた理想である長男とは 大きくかけ離れていたからです

人に迷惑をかけない! 人の為に何かをする! 誰からも尊敬される息子とは 違ったからです

人から 羨ましがられるような息子を 私は 求めていた

綺麗ごとを並べ 理想だけを押し付けてきた

そんな 幼稚で 馬鹿な父親であることを 長男は問題を起こすことで 気づかせてくれた

その時 初めて分かるのだ!

どれほど 未熟な親が 子供を苦しめるのかを・・・・



そして そんな長男を見て 私に この言葉を教えてくれた


「人は 見た目の悪い青虫みたいな時が 必ずあるよ でも そんなのが いつまでも続くことは無いんだよ 必ず 綺麗な蝶のように 成長して 世の中に 出ていくから・・・」

今 時間が経って あの時 言われた言葉が 胸に響く

親と言うものは 子供を見守るものなんだなって・・・・


次男も そうだ

私の思い通りには 育たなかった

我が強く 負けづ嫌い それでいて 私に似て幼稚 

学校の教員には 目の上のたん瘤の様な存在 保護者には悪口を言われる始末

そんな次男であっても 只々 次男を不愉快に思う方々に 謝り続けてきた 

次男の横暴さを 我慢して下さった方々には お礼と 感謝を 言い続けてきた


あの言葉が あったから・・・・


今でも 次男は 青虫!

誇れる人間には なっていない


でも いつか 自分で気づき 人を学び始めて 蝶に成ればいい!

いつまでも 親である限り 頭を下げ続けるよ

これぐらいしか 出来ないからね


私は 蝶では無く 蛾に なってしまったから



次男には  蝶に なってほしいな


大丈夫か! あんな 最高の先輩 最高の同志が いるんだから・・・・・