2017年6月17日土曜日

27回目の結婚記念日!30年前の金華山 30年後の岐阜城

今日は27回目の結婚記念日!



今年も二人で 無事に この日を迎える事が出来ました






朝 目覚めて キッチンに立つ妻へ ハグをして


『おはよう 結婚記念日 おめでとう 27年間 ありがとうね!』って




妻が ニコニコして

「こちらこそ ありがとう御座います」と!


毎年恒例の 夫婦の会話を終えた


次に 嬉しそうな顔をして 

「今年 何 観る?・・・老眼(ろうがん)?」




『何?確かに 俺 老眼だけど メガネは まだ いらないよ!』って




「違う~っ 老眼じゃなくて ローガン!」と 


くだらない会話で 朝から 妻を笑わせた!




大作の無い6月の映画ですが かろうじて ”LOGAN” という X-MANの 映画があるとの事で そちらに決定!





いつものレストランは 18時からの予定で 仕事を始めました












結婚記念日のレストランへ


















18:10

今日の妻は ほんの少し お洒落をして お出かけです

しかし お洒落と言っても 次女の服を借りて!


年齢の割に 若づくりな格好になっていますが 普段 黒のポロシャツに黒のパンツ 黒のエプロンしか 着ないので 今日は 妻の 特別な日が 伝わってきます









何とか 席をGET!



















本日は 土曜日の為 満席状態ではないかと心配しましたが 無事に座ることが出来ました

今年は 窓側の席で恒例のディナーを頂きます



まだ 外は 明るく 雰囲気は出ませんが 10代の頃は 昼間に 行っていたので 薄らと記憶が蘇ります






妻との恒例の挨拶!



















妻と 握手をして 『今年も また ここに来れたね!27年たったんだなっ!』って


妻も 「今年も 来れました ほんと27年経ったね!」って


二人で 会話を始めました


今年も たわいもない会話なのですが・・・ 



長女が巣立って 次女と次男も 高校生で 大きな問題もなく 自立へ 踏み出しました 

親としての 役割が ほぼ終わってしまい ほぼ 子供でのトラブルが無い!


これは これで 良いことなんですが・・・・


何となく 老後が 近づいているようで 頭の切り替えが 気持ちよくできないんです


会話も ゆるい会話が 続きます




毎年食べるハンバーグ焼き!


















今年も 無事に 食べられました ハンバーグ焼き!

”所得が増えて 自分達が豊かになっても 結婚当初の頃の気持ちを 忘れないために 年に1度 食べるレストランの食事”

初心に帰ります!


『「今年も2人で食べれたね!」』 と この会話から 食事を始めます



但し 今年は 体の事を気遣って お昼を抜いて こちらに来ました


これからの 私たちの目標は 1日でも長く 健康で いられることです


1日のカロリー摂取を超えない様に 食事制限 



塩分 カリウムの取り過ぎもね!




年をとると 少しづつ 内臓にダメージがくるんですよ





2人で1杯のバラクリームソーダー


















注文時 恥ずかしそうに ウエートレスの女性に 

『すみません 食後に バラクリームソーダーを 1つ お願いします 申し訳ないんですけど スプーンを二つ お願いします 』と 伝えました


毎年の事なんですが・・・

その注文を聞いたウエートレスの女性が 「分かりました」と ほんのちょっと 微笑みました

まっ 確かに 50近くの 初老夫婦が デザートを1個 二人で食べるんだから 幼稚な行動に 見えたのかも? 






バラクリームソーダー来ました

食後に 綺麗なバラの形のアイスクリームを 持ってきて頂きました

ちゃんと スプーン2つに ストロー2つ!


二人で 下の花びらから 少しずつ ちびちび 食べます



毎年ですが これを食べると若かりし頃を思い出します






今年は綺麗に食べれました


10分ぐらいかけて ゆっくり食べ終わると 今年は 綺麗に食べ終わることが出来ました

毎年 このバラクリームソーダーは 食べにくく カップの敷皿に 大量のアイスやソーダーが零れるのですが 今年は ほぼほぼ 溢れることもなく 完食できました


妻が 食べ終えた後 「綺麗に食べれたことない?」って 言われて 気づいたのですが ほんと 27年も経つ夫婦の会話は こんなんで 盛り上がります






今年の映画は・・・・


朝から 妻が 楽しみにしていた映画はLOGAN!


8:00に 映画館へ行き 会場へ 向かいます














なかなか どうして 良かった~っ


二人で 観終えた後 『「良かったねっ~」』って 二人で絶賛!


最後のエンディングは チョイ 泣かせられました


アメコミ映画とは違った 素晴らしい映画でした



最後に 車の中で 『来年も また 来よう!』と 約束をして 27回目の結婚記念日は 終わりました










今回の27回目の結婚記念日で 大いに盛り上がった会話が 30年前の金華山!












結婚記念日の数日前 4月から休みなく お仕事をさせて頂きまして 3か月半ぶりに 半日 お休みが出来ました

お昼から どこへ 行こうか?と 相談したところ ふと 30年前に行った 岐阜城を思い出し 急きょ 11:00に出発することに・・・・











ここからは どうでもイイ お話!












30年前の 幼稚な私たちの思い出と共に・・・





国道を岐阜に向って

















自宅から 国道23号線で名古屋へ 

名古屋を縦断して 国道22号線で岐阜市まで





22号線の途中 一宮市の 大きな発展に驚きながら 綺麗な国道をひた走りました


木曽川を渡ると そこから 金華山が見えてくる




2時間 高速を使わずに 岐阜市まで!






この年になっても やっぱり 私は ケチのままでした!


信号で止まるたびに 『長いな この信号!』とか『進むたびに 赤になるじゃんか!』とか ブツブツ言うたびに 妻が・・・



「高速使えばイイのに!」って 返ってくる


ほんと その通りなのだが、ケチさもあるが やっぱり 通り沿いの町の風景や お店も見たいから 下道で ヨシ!




岐阜公園第三駐車場到着!






13:00

第三駐車場に 到着!

走ってみれば 意外と近い 

それと ここ第三駐車場は 無料です!

第一 第二駐車場は 300円かかります



目の前が長良川で 風が気持ちイイ~


出発前は曇りだったが 到着する頃には 晴天になっていました!





妻 晴れ女!











30年前の岐阜公園 第三駐車場





















30年前の 写真を引っ張り出してきました


この写真 子供達にも 見られて ちょっと 恥ずかしい親の過去で御座います



私19歳 妻16歳 付き合いだして一年頃の写真です



当時の愛車は TOYOTA スプリンタートレノ1.6 GT アペックス 5MT



BILSTEINのショックアブソーバー サスペンションをはめて FRPエアロで飾ってます

ほんと 幼稚でしたね



今の 岐阜公園第三駐車場














今では このように アスファルトで舗装され 綺麗な駐車場になっていました

妻は ここが 30年前に停めた駐車場だった事を知らない




妻に 言われた 「只だから こんな遠くに止めて 300円も払えないの?」





私は 答えた 『そうだよ ケチだからね!』と・・・・・








30年ぶりの 岐阜城を目指します!





















岐阜公園から眺める岐阜城は やっぱ 颯爽としている


難攻不落の山城 岐阜城(稲葉山城)



織田信長のお城としても有名ですが 実際には 難攻不落では有りませんが 稲葉山に聳え立つ城は やっぱり 難攻不落の山城と 言いたくなりますね










岐阜公園から 金華山トラッキング



















13:30


金華山は ロープウェーイで登れるのですが 今回 自力で登ります


ロープウェーイの料金は 往復1080円です 

この1080円も ケチります!



妻も 覚悟を決めてきたのか 運動靴で 来ていました


老体鞭打って 登りたいと思います!



ここが スタート地点!



標高329mの金華山(きんかざん) 旧名は稲葉山へ いざ!





 金華山マップ
岐阜城へは 10通りのトラッキングコースがあります




今回 私は 一番険しいとされる 馬の背登山道で 30年ぶりの岐阜城を目指します







分岐点!めい想の小径コース



















のんびりと 分岐点まで 大したことない ハイキングコースを 登ると 直ぐに 分かれ道の看板が! 

こちらは めい想の小径 ”サンダルはいて岐阜城へ”の 平坦な道のりを 登るコース



私達の前に居た 小学生の子供のご家族が 登っていきました





妻は めい想の小径を見て「こっちから行こう!」って 言ってきました


どう見ても こっちが楽そうに見えるから・・・




馬の背コース



















こちらが 私が登ろうとしている馬の背コース!

コースの道標の後ろに 注意書きの看板が・・・・


読んでみると!


馬の背登山道(健脚向け) この道は、途中断崖や難所が多く危険です 老人・幼児には無理です

と 書かれていました




妻が 「ここ 駄目なんじゃない!危ないよ!」って 心配そうに 言ってくる


しかし 私は妻に 『大丈夫だって こういうのってさ 大げさに書いてあるだけで 管轄者の責任逃れコメントだから 大した事無いって・・・・』と 強引に!



こうして 妻は 何も考えていない 私に付き合って 馬の背コースを登る事に成りました






 崖・・ がけ・・ ガケ・・






 


































いきなり 崖が 出現しました


看板に嘘偽りは ありません!




ハイキングコースではなく 崖のぼりコースです



登りながら 妻が 「だから 言ったじゃん!」って 不安な顔に・・・・



でも 私は なんか 嬉しい!






私達の若い頃の 歩んできた道みたいだったから!







なんども立ち止まる!


















想像以上に 老いていた・・・・


自分では まだまだ若いと思い込んでいましたが 体は やはり 正直!




もちろん 運動不足もあるだろうが とにかく 呼吸が出来ないほど 苦しい


何度も何度も 立ち止まっては 休憩!


岩に腰掛けては 休憩!


木に凭れ掛かっては 休憩!


家から持参した 1本のペットボトルのお茶を 二人で交互に 飲み分けて 頂上を目指しました


たいした山では無いのに 大げさに 二人で 必死に登りました






 もう少し もう一分張り!











































ゴールが見えてきました!

ここまでで50分ほど


さすがに 妻の顔にも 険しさが伝わってきます


何の為に こんな思いをして 登るのでしょう?


ロープウェーイを使えば 楽なのに! お金を出せば 簡単なのに!


なぜ 要領の悪い方法で 苦しい思いをするのでしょう





登り切れば 誰が見ても 同じ景色なのに・・・・・・・












馬の背 登り切りました
















14:24

無事に 怪我無く 登りきりました


登ってみて 俺!やっぱ 馬鹿夫だわ!








妻に こんな想いさせて・・・・ 





ごめんね かぁか!






馬の背の終着点からの岐阜の景色!
 登りきって 長良川と岐阜の町が とっても美しく見えました!


この景色を見たくて登ったんかな?







富士山 北岳 奥穂高岳 槍ヶ岳・・・・

エベレスト マッターホルン キリマンジャロ マッキンリー・・・・


日本中に 世界中に 沢山の 有名な山があります


私達には そんな 有名で 標高の高い山 必要ありません


登る力も 気力も無いですし


でも たった 328mの 金華山でも 充分 達成感がありました





30年前の金華山ロープウェイ





















あの頃 幼稚だった二人が 登った山 


楽をして ロープーウェイで 登った


登ったからといって 何かを 深く感じる事も無く ただただ 観光地の1つとして登った山!



多分 山頂からの景色を見ても 綺麗だな~って 思っただけだったろう






今回 30年経って 二人で お金を掛けずに 休みながら 息を切らしながら ゆっくり 手を取り合って 助け合って登りました



誰でも登れる山を 大げさに 自分達の足で・・・・








30年後の岐阜城からの眺め!




















こんな 美しい景色だったんだな~


30年ぶりに登った岐阜城からの眺めは 最高でした


長良川 木曽川と 広大に広がる濃尾平野を 眺めて 今の自分達と 重ね合わせていました




今 50歳を目前に 見えている景色(生活)は とても 穏やかで 晴れ渡っています



喧嘩も無く 怒鳴る事も無く 家族でいがみ合うこともなく 暴力も無く 穏やかな日常の景色を見ています


30年前のあの頃 こんな景色が見えるなんて 思ってもいなかったし 想像すらしていませんでした





妻は 今の 岐阜城から眺める景色を どんな気持ちで見ていたんだろうな?





2017年 岐阜城前の妻




1988年 岐阜城前の妻

























30年前の妻は 子供子供して 不安いっぱいの顔をしています

でも 今の妻も 30年前の妻も 外見は そんなに変わってないように見える


もっと言うと 今の妻の方が 綺麗に見える!

 

30年前 何気なく登った岐阜城の写真は 今 大きな 私達の思い出の写真に変わりました


今日の岐阜城前の妻の写真も 何十年後に さらに 大きな 私達の思い出の写真に変わるのでしょう






ちょっと不思議な資料館?










岐阜城への入館料として 大人200円を支払います


そのお城の入館料のほかに 岐阜城資料館の入館料が入っていました



妻と チケットを見せて入館すると こんな感じ!


立派な建物に 漫画が置いてある そして 漫画のカットが壁に掛けられ 展示ケースは ゲーム信長の野望のポスターとレプリカの甲冑


あまりに貧相で 係の方に 『これだけなんですか?』と 思わず聞いてしまいました


当然の回答として 「ハイ!これだけです」と・・・・



申し訳ないが これを資料館と言うのは さすがに 無理があるとおもう









金華山展望レストラン ポンシェルで 昼食


 15:15

二人で 遅い昼食をとることにしました


それも 金華山の展望レストランで! 


当たり前のように見える この食事は 私達にとって 当たり前ではありません





金華山展望レストラン ポンシェルの入り口前に立って 食べようか 止めようか 悩んでいたんです


そう もったいないから・・・・



いつも私は 観光地へ 行っても 食事をしないことの方が 多いから・・・





若い頃のお話ですが 所得の少ない 私達は 時々 小さな子供達4人を連れて トラックで 遊びに行っていました

6人で行く観光地では なかなか食事をとることが出来なかったのです 


そりゃ ×6ですから・・・


だから よく 一番安いメニューを大盛りで2人分頼んで それを 6人で分けて 食べさせていました


店の人には 嫌がられましたけど 


それに 店の前で 悩んだあげく 『やっぱ 止めよう』って 食事無しで帰ったことも何度も ありました 





その頃 妻と よく していた会話が・・・


『なっ~ 俺 レストランで言ってみたい言葉があるんだけど!』


「なに それ?」


『俺な 子供たちにな・・・・』


「だから なに?」


『好きなもの 好きなだけ 頼んでいいぞ!って 言ってみたいんだよね』


「あ~っ 分かる!でも マー君は 一生 言えないね!」・・・




こんな 会話を よくしていました







何度でも 言います 貧乏ではなくて ケチなんです


人間としても 男としても 器が小さいんです  







今回も 何時もの如く レストランに入るか 入らないか 悩んでいると 



妻が言ってきました!



「どうするの?ロープウェイ乗らなかったから 1000円浮いたじゃん!そのお金で 食べたと思えばいいじゃん!」


『そうだな やっぱり 食べようか? 思い出に・・・』


そう言って 自動ドアを開けて 入店しました





一番人気の 信長どて丼 750円



















この店で 一番人気のメニューです

どて丼!

ご飯に どて煮がのっているだけです


 女性人気 天下鳥南蛮定食 800円


















唐揚げ定食のまんま!

タルタルではなく マヨネーズ!


多分 タルタルソースが なかったんだと思う

妻の注文が 最後の天下鳥南蛮定食でしたから・・・・



最高の眺めでの食事!



















ちなみに 美味しいとか 美味しくないとか そういうような食事ではなく 金華山の頂上で食べる食事に 価値があります


私も ほんの少し 小さな贅沢が出来て ちょっと 誇らしげ!



子供が巣立って 小さな贅沢が セコイながらも できるように なりました







リス村へ


















そして ここ 金華山で 有名なのが リス村


30年前も ここへ入っています!


ここも 二人で リス村に 入るか 悩んでいました



何を悩んでいたかと言いますと・・・・

車の中での会話!


『な~っ リス村って いくらだったっけ?』


「いくらかな~」


『けっこうしたよな?』


「するんじゃない?」





そして 


岐阜城の中での会話



『どうする?リス村 入る?』


「どっちでもイイよ!」


『1000円ぐらいは したかな?』


「800円ぐらいじゃない?」


『じゃ 500円だったら 入るか!』


「そうだね!」




50歳を前に こんな 情けない会話を 本気でしているんですから・・・・







悩みながら 私達は 展望レストランから リス村へ向かいました






ビックリ!リス村の入場料


入場料は 200円でした!


そして 妻の放った言葉が 私の胸を 突き刺しました




「やっぱり 安いと思った!」


『何で?』



30年前 ケチなマー君が 入ったぐらいだから・・・



グサッときた 妻は 私のケチさを 昔から見抜いていた 





確かに 30年前 1000円とかだったら 入ってないわ!




可愛いリスが お出迎え!



















リス村に入ると 30年前の雰囲気とは ちょっと変わっていました


けっこう あっさりした感じに!


それでも リスを見つけると ちょっと テンションがあがるなっ~


リスは 可愛い!・・・



でも 正直言うと うちの犬の方が もっと可愛い!




 リスに餌を与える妻



















嬉しそうに リスに 餌を食べさせています

係りの方が 1回分の餌を 皮手袋の上に のせてくれて リスが来るのを待ちます


日曜日は 来場者が多いのか リスが 餌を食べに なかなか来ません!


5分ほどして やっと 妻の手に来た所です




30年前のリス村




































この頃は リスも 手の上にのったり 肩の上にのったりして リスと触れ合えていました

妻も まだ 16歳で 化粧っ気もなく まだまだ子供みたい!










15分後に 私の所にリスが・・・



















私のところには リスが 全然 餌を食べに来ない!


と言うより リスが 少ない割りに 入場者が 多い!




15分ほど粘って やっと リスが来ました




この年になって リスと戯れたいわけではないので 餌を捨てて帰ろうかなって 思ったのですが 餌やりを終えた妻が 私のために リスを探してくれていたので 私も 忍耐強く待ちました


餌を与えてみれば やっぱり 楽しかったわ!



30年前のリス村での私!





















この頃は リスが かってに よじ登って来てくれていたんですよね


しかし 私も 若かったです








リス村全貌




















今の リス村は こんな感じでした

30年前に比べて 衛生面で さらに綺麗になった感じ!

どちらにしても 触れ合える小さな動物公園です





今では ペットブームで ホームセンターのペット売り場なんかに 沢山の種類の動物を見たり購入したりできるので リスなんか 珍しくないでしょうが 30年前は リスって アニメの世界から出てきた 可愛らしい動物だったんで 人気がありました


30年ぶりに ここに来れてよかった!






 下山します



















帰りは 七曲登山道で のんびり ハイキングコースを楽しみます


下りだけでも ロープウェイは有るのですか 選択する余地も無く 二人で 下山します




七曲山道は 楽ちん!



















緩やかな下り坂が続きます


手をとり 二人で どうでもいい会話をしながら 山の空気を おもいっきり吸い込みます


登りの馬の背とは違って 息を切らす事も無く 景色や 風を 楽しめました



年なので 膝を痛めないために 時々 後ろ向きに バックで 下りたりして 年甲斐もなく じゃれ合います



二人で 『もう 若くないんだよなっ』って 笑いながら・・・・








岐阜公園の板垣退助像の前









16:40

登り始めてから3時間 無事に 下山しました


岐阜公園の有名なものといったら 私には この 板垣退助の像なので 妻に記念写真を撮らせてもらいました


それは・・・・・・・







30年前の板垣退助像の前





































30年前にも ここで 写真を撮影していたから・・・・


妻は この 記憶があっただろうか?


多分無いです!


当時 16歳の妻には 板垣退助って誰?って 感じだったでしょう


今でも 妻にとって 板垣退助って 誰? なんでしょう!


そんな妻は 30年経った今でも 私の言うままです


私を 信じきっています





多分 こんな 妻だったから 私は 今の自分を 手に入れられたのだと思います!
















あれから30年・・・







妻へ



今日 27回目の結婚記念日を迎えたました


今年も 二人で 毎年行くレストランと 映画を観ることが 出来ましたね


それに 30年前 幼い二人で行った 金華山へ 再び 登ることも・・・・


金華山を登りながら 幼稚な頭で 今までの 自分の歩んできた人生というものを 振り返ってみました


誰でも 登れる 329mの山を 何度も 立ち止まっては 二人で 手を取り合い 登りました


30年経って この山を 自力で登って 私は 気が付いたんです


劣等感の強い私が この 誰でも簡単に登れる金華山のような 低い山でも そこから見える景色が 最高の景色だと・・・・・


多分 30年前には 気が付けなかった事だったと思います


そして あの頃 私は もっと高い山を目指し そこから 低い山を見下ろし 見下だそうとしていたのかもしれません



実際には そんな山を目指すどころか 地べたを這いずり回るような人生を 送りました


しかし 私は 
あなたに 助けられて 少しずつですが 小さな山を登る事が 出来たんです


今は そんな 小さな山でさえ 頂上から見える景色が美しいと 気づく事が 出来るようになりました



ほんと あなたのお陰です そして 子供達のお陰です



こんな男でも 小さな ”家族と言う山”を 登ることが出来たことに 感謝しています



だから これからは ゆっくり 手を繋いで 笑って下りましょう 



どちらかが 手を離すまでね





それと もう一つ 金華山に登って 分かった事がありました




それは 30年経った あなたが 未だに 美しい女性だと 自分が感じていたことです



何でだろう?って 思っていたけど・・・・



今のあなたは 皮膚は弛み 顔はシワだらけ 歯は黄ばみ 髪の毛は薄くなり お腹もポコッと膨らみ 30年前の若さは見る影も 有りません


でも なんで 私には あなたが 綺麗に写るのか?


どうして 私は 未だに 30年経った あなたの事が こんなにも 好きなんだろうか?


今日 やっと それが 分かりました



私は あなたの 目が 出逢った頃から 大好きだった! 



30年前 私が あなたに引かれたのは あなたの瞳だった・・・・



だから 今でも あなたの顔が 大好き!








27年間 ありがとう






ちょっと キザになった初老の夫より











目は 思ったほど 年を取らなかったんだな~っ