まだ暑い8月の19日から始まった プロジェクトR 1ヶ月経っても 終わってません
フロアーの欠品が出てしまい2週間ほど 納期待ちで 大工工事がストップしたりと 想定外の段取り違いで ずれにずれまくりです
それでも 本日 大工工事が終了しましたが・・・・・
先日の可動間仕切り開閉ドアの難関を突破した翌日 ちょっとした事件が!
可動間仕切り開閉ドア枠 幕板の異変
その日は 可動間仕切りの外側に枠を付ける事になっていました
この枠は 本来 必要無いのですが 収まりを考えて伸君に付けていただくことにしました
それが午前中の段取り!
私も午前中の仕事を片付けて現場へ行くと 真っ先に 伸君の取り付けた枠をチェックする
外部屋から 枠を見ると 綺麗に留が出来ていて 完璧!
そして内部屋から見ると なにやら 違和感を感じる
オカシイ!何かがオカシイ!よく見ると・・・・・


お写真で お分かりいただけるだろうか?
レールの下に見えるパーツは 幕板です
この幕板の裏側が 化粧シートされていない!
まさか!メーカーのミスか?いやいや そんな事ない!それじゃ何だ!
ここで また トラブルを抱えることになった
どうしても ありえないのだ

コーナーのレール下も カッポリ裏地が丸見えで どう見ても 完成体には見えない
確かに ドアを閉めた状態では見えなくなってしまう幕板の裏側 しかし 開放状態で これだけ露骨に茶色が目立ってしまうと 違和感を覚えずにはいられない
作業をしていた伸君に 聞いてみた
『伸君 何か これオカシクない!』
「うん〜 ちょっとオカシイんだけど 表からの流れで こうしたんですよね」
そう言った
『そうか?絶対に変だよ 違和感が残るし・・・』
「でも メーカー(既製品)のは こんな感じだと思います」
『いや違うよ 絶対違う!伸君 間違ってないか?』
「施工図では 間違っていないです」
そして 私は 現場に置いてあった施工図を丹念に読み返した
『伸君 これ もう外せないよな!』
「ちょっと 無理ですね~」 と ちょっと困惑気味だった
そりゃそうだよ ここまで気を使って枠を付けて やり直しって!それは ないよな~
『伸君 俺 今からメーカーに確認してくるよ! これがメーカーの正規の施工だったら LIXILに文句言ってくるわ!』
そう言って 現場を後にした
この段階では 気づいていないが 伸君の施工で 私は 救われることになります
外部屋からは 完ぺきな納まり
直ぐにLIXILへ電話をかける
しかし 担当者が席を外していたので 事務職の女性に 大まかな内容を説明して 今の現場状況を把握してもらう
後ほど携帯に電話をして頂く約束を交わし 一旦電話を切る
その後 私も打開策を検討
施工のやり直しか?現状での補修か?
とりあえず ito-proの伊藤君に 補修の検討を頼んでみた
MDFの下地部分をペンキで塗ってもらえないかと・・・・
頭の中は やり直したときの 枠材の手配と 幕板の代替材料の詮索だ!
16:00ごろLIXILから 電話がかかる
商品担当者だった 現場での施工状況を口頭で話すと 彼は すぐさま理解をしてくれた
その後 簡単に答えた 正規の施工では MDFの下地は出ませんよ!との事だった
そう!この時点では 伸君の施工が間違っていたことになる
そして メーカーから 正規の図面と 間違った施工個所を丸印で囲った図面の2枚を送ってきた

これが メーカーの送ってきた図面だった
正規の施工方法を踏まえて 前日に撮影しておいた間仕切りドアの下地写真を確認
な・な・な・なんと! その下地が 正規の施工方法では無い事が判明
その上で 18:30 現場へ向かった
現場に着くと もう 伸君は帰っていた
改めて 可動間仕切りの幕板と枠の関係性を確認した
あれ!何で!出来ないじゃん!正規の施工方法じゃ駄目じゃん!
理屈が通って 施工状況を見ると 大きな選択があったのが分かった
簡単に言うと この間仕切りは 元々 レベル(水平)が出ていないので枠を 12mm下げている
すると 幕板も同じように 斜めに下げなければ ならないのである
しかし 外に付けた枠は 間仕切りレールに関係なく 真っ直ぐ水平だ
伸君は 斜めになったレールに 合わせたのではなく 水平の外枠に合わせたことになる
すると 中のレールからは 幕板の裏が斜めになって 外の枠からは真っ直ぐ平行になっているという事だ
幕板が斜めになる事で 裏側の下地も同じように 斜めに見え見えてしまう事になる
伸君は 外の枠から見て 綺麗になるように 施工したことになる
そうなると 伸君は正しい施工をしたことになるのだ
ここでも 思った リフォームとは 理屈では上手くいかない!
大工の経験と 感が もっとも左右する
これこそ 伸君のファインプレーだ!
ここまでの記事 何を言っているのか分からない!と思われるかもしれません
何のこっちゃ!って 感じですよね
でも こんな小さの事が とっても大事!
化粧シートで補修

ito-proの伊藤君の知恵によって 完成した 可動間仕切りの枠です
MDFの茶色い下地が綺麗に消えています

これは アイカ メラミン用のカラーシールです
伊藤君の倉庫に有った物を利用して下さいました
こんな 小さな些細な違和感でさえも ito-proの伊藤君は ちゃんと面倒見てくれます
ここが大事ね!
小さいことも 気にして施工してくれるという事は 大きな事なら なおさら気を配って施工してくれると言う事になります

伸君の采配と 伊藤君の知恵で 定価60万の可動間仕切りは 機能を失う事も無く 美的要素も失う事無く 完成した
クロゼット内のフロアー貼り
前日 石膏ボードの壁貼りも終わって めんどくさいクローゼットの中のフロアーを貼っているところです
ここは 誰からも見られない場所
だって いつも閉まっている荷物入れの場所
それなのに 丁寧ぴったりと 貼ってくれています
最後の最後まで 本当にありがとうね
伸君は 明日で この現場と お別れです
幅木下地 クロス剥がし
その夜 私達は・・・・・
大工工事の最後の工程で 幅木という物を 伸君が貼り付けていきます
その為に 既存で貼ってあるクロス(壁紙)を剥がして 幅木を接着しやすいようにします
八百屋の仕事を終えて 妻と長女と長男に 手伝ってもらって クロス剥がしをしました

手に持っているのが 幅木です
これは床と壁の隙間を埋めるとともに 掃除機などで壁が 傷付かないようにする為の材料です
幅木の高さ以上に 既存のクロスを剥がして行きます

ちまちま ちまちま 少しずつ剥がします
想像以上に大変
全部で 60mぐらいあるのかな?
この工程をしておくと 翌日 伸君が楽になりますからね!
2時間ぐらいで 剥がしを 終了しました
最終工程 幅木取り付け
本日 伸君 最終日
飛び飛びでしたが とうとう最後の工程 幅木貼りです
伊藤君も 午前中 来てくれて 雑談をしながら 最後の追い込みと 今後の段取りと 小さな手直しを話していました
タカラシステムキッチン 水栓交換(保障内)
ちょうど 大工工事最終日のタイミングで 前回お話した 水栓の交換をして下さいました
タカラさんの保障がきいて 無料での取り替えです
今度は しっかり水が出て ゴミのない綺麗な水になりました
タカラさん ありがとう
手配をしてくれた 飯田商店の田中君 ありがとう
完璧なキッチンになりました
タカラスタンダード 最高!
大工工事 最後の確認 厳しい私の検査
18:00 最後のお礼を兼ねて 現場へ行くと すでに 伸君達は 片付けをしていた
そこには 助っ人の間瀬君も居た! 追い込みのお手伝いに来てくれていたのだ
細かいところまで 確認していると クローゼットの中なのに 幅木を貼ってくれていた
ここは 本来しなくても良い所! きっと 伸君が気を利かせてくれたのだろう
彼の気持ちをしっかり受け止めようと思った
間仕切り部屋の中から撮影
暗くて分かり辛いのですが全体に幅木を廻すと 部屋が締まって見えるな
大工道具と 石膏ボードの台が 片付けられたリビング
床を貼り始めて3週間か ここのフローリング貼りから始まったんだよな
伸君の腕を見たくて 細かい所まで 貼り方をチェックしていた
こちらは狭いダイニング
垂木で 両サイドの幅木を押さえつけています
基本のりで付けるので 乾くまでしっかりと押さえつけます
水平になった 幕板も幅木も クロスの張替えがまだですが 良い感じになりました
分かりにくいですが 吐き出し口の下 微妙に床が波打っています
当然 幅木も微妙に 波打っています
これが 25年前の モルタル直張り絨毯下地の 宿命です
それでも 幅木はスカート付きの物に変更して少しでも隙間が分からないようにしてあります
間仕切壁のドア収納部 袖壁にも幅木を取り付けました
隙間も無く大きな歪みも無く 綺麗に施工されていました
厳しい私の目から見ても 納得のいく 仕上がりです
伸君 無事に 大工工事終了です
大工の伸君 間瀬君 最高の大工!
最後にマンション下で 記念撮影
細かい個所まで 私にチェックをされて 細かいフローリングを貼らされて 必要以上に時間がかかって 仕事量が増えて おまけに 一般では 殆ど施工されることの無い可動間仕切りを 試行錯誤で施工させられて 本当に お金に成らない現場だったと思う
リフォームで 一番中心の大工工事を 一番予算を削ってしまった
それなのに 一番見栄えのする内装になった!
本当に 彼らのお陰だ!
綺麗なお家 綺麗なお部屋 常に 彼らが土台を作ってる
誰からも評価されるわけでもなく 誰からも誉められることも無く 誰からも感謝される訳でもない
しかし 紛れも無く 彼らの力によって 住宅は出来ている
今 家の建て方も 昔と変った 当然 住み方も 生活も 変った
それでも 家って いつも 家族を守ってくれる 人を守ってくれる
時には 心まで癒してくれる
間取り ドアの向き 照明のスイッチの位置 どれを取っても 生活する動作の一つ一つに関連してくる
不自由な家 不自由な間取り 不自由な配置 不自由な動線 快適な家 快適な間取り 心地よい配置 便利な動線
大げさに言うと それを一生 し続けなければならない
それから 何より これらにかかる費用 返済のために 稼ぎ出すお金も 生活を左右する
だからこそ 少しでも お金をかけずに 住みやすく 心地よい空間を手に入れられたら こんな幸せなことは無いだろう
家が 全てだとは言いませんが 一生のウエイトは かなり掛かっているように思います
それらを含めた上で 私は お施主様に 快適な空間を作るお手伝いが出来たのではないだろうか!
・・・・まだまだ安心は出来ませんが!
とりあえず 大工工事は無事に終わりました
伸君 間瀬君 お疲れ様でした
後は 洗面トイレの設備と 化粧を残すだけになりました・・・・・・・
リンナイ後方排気型 ガス給湯器 取り付け
今回の予算オーバー設備器具
ガス給湯器です
流石に 25年前の給湯器では怖いので取替えをしました
実際 前の機材は 殆ど使われた形跡が無いのですが 年数による錆から 安全を考慮して 交換を決定
ところが このマンションの給湯器の排気が古い構造
なんと 今は 殆ど使われていない後方排気という物
予定していた給湯器は 2万 リモコンは 1万!
さ~どうなることか
まずは カタログから メーカーは大きく リンナイとパロマとノーリツ どれでもイイのですが 毛受さんの 取り付けしやすい方で 決めました
リンナイ PS後方排気延長型給湯器 通常価格:299,808円(税込)
浴室リモコン(BC-120VC)+台所リモコン(MC-120VC)のセット
メーカー希望価格42,012円(税込)
商品合計341820円 (税込)
標準取替工事費 67,300円(税込)
価格調査を始めると 出るは出るは 色んなショップが 中には安すぎて 詐欺だと分かるショップも! とにかく 最安値で なおかつ 安全なショップを探し出す!
そして・・・ 全国 探し出せばあるものです
こちらを 私は 本体 80757円(税込 送料込) リモコン15930円(税込 送料込)で購入
心配の初期不良も リンナイのメーカー保障があるので 安心
取り付け工事は 毛受設備さんで 格安で 取り付けして頂いています
こんなに安くして頂いていても 初期の予算から 7万オーバーです
ここは マンションのパイプスペース(PS)
このように排気パイプが外の吹き抜け部に繋がっていて こちらから排気するようになっています
今のマンションだと前方排気が主流なのでしょうか?
購入した給湯器が前方排気だと さらに2万は安くなったのに~~~!
後方排気のため パイプ接続に手間を取られて取り付け中
丁寧に取り付けてくださっています
この給湯器 人間の体で言えば心臓みたいなものですからね
ここから お風呂 キッチン 洗面と暖かいお湯を送り込むんですから 豊かな生活の源です
半日がかりで 取付けを終了して下さいました
キッチン部のリモコンです
こちらのリモコンは 2種類あって 機能の違いは呼び出し機能
1つは キッチンのリモコンから 浴室のリモコンへチャイムで合図をする機能
もう一つは インターフォン機能である
交互ではありますが 会話が出来る機能です
当然 インターフォン機能のほうが 高額なのですが 実質3000円違いのため こちらにしました
プチ贅沢!
しかし ここはマンション テストで判明
なんと スピーカーで聞こえている声も 肉声も 同じように聞こえることが判明
そりゃ 3mの距離だもん!
無駄な機能になってしまった
ま!遊び心という物で・・・・・説明しておこう!
これで給湯器は終了!
後は ガス会社に連絡をして ガスを流してもらうだけです
和室の畳決め!
悲しいかな まだまだ選択するものがありますよ!
この物件 初期予算を大きく削った和室6畳
この和室を洋室にするのか そのまま残すのかで 大きく予算が変り 最終的には 和室を現状維持することにしました
これにより 万能畳部屋を 存続することが出来ました
25年 殆ど人が住んでいなかった和室部屋ですから 綺麗な状態でした
それでも 流石に 畳下地の悪さと ダニを考えて 取り替えることにしました
そこで 近所の畳屋さんで取替えをしようとしたのですが ito-proの伊藤君に 相談してみる
すると 「鈴木さん 予算無いんですよね」と言われた
『予算ないね~ 少しでも安くしたいんだよね~』
「良かったら 僕 紹介しますから 直接 取引して下さい」
『畳って どこも同じじゃないの?』
「何でですか?建築価格ってあるんですよ!」
そりゃそうだ!毎年何百枚も発注する建築屋と 一回の個人が同じわけがない!
目の前で 伊藤君が 畳屋さんへ電話をしてくれた
「マンション畳なんですけど 予算が無くて 安くしてもらえません! 出来たら国産の表で!」
そう電話で値段を交渉してくれた
伊藤君には一切の儲けはありません なのに何故!
聞くと 「僕は良いんです 僕の業者さんに仕事を紹介出来ただけでも!
でも 鈴木さんだけですからね 何でも知ってるから 僕も安心して渡せるんです」
そう笑いながら答えてくれた
どこまで 親切なんだろう ito-pro
彼が 今 何故 忙しいのか 分かるような気がした
1枚数千円のことだけど 少しでも安くなって 予算オーバーを取り替えそう!
畳屋さんが 寸法を測りに来たとき 畳表の材料 イグサの種類を聞かれた
当然 私は熊本の国産を希望していた
自分でも調べたのだが 伊藤君からも 畳の情報を得ていた
ここで 大きな選択
国産のイグサと 中国産のイグサだ
当たり前のように値段が違う
畳屋の説明はこうだ!
国産の最低の畳と 中国産の最高の畳の値段が一緒です
実物を見ると 中国産のほうがしっかりしていて 見た目も良いよ!と
今の中国産のイグサは良くなっているから 中国産のほうが良く出てるよ!と
この話を受けて 調べてみた
単純に イグサを編む下地糸の違いで イグサの量が変るのだ
糸だけ 麻糸だけ 糸と麻糸 大体この3種類 だんだん太くなって イグサの料が増えて畳表が厚くなり 目が詰まった良い畳になるらしい
実際に 見比べに畳屋さんへ行ってきた
確かに そうだった間違いなく 中国産の上級畳のほうが 国産の一般より綺麗で丈夫に見えた
ちょうど お得意様の配達場所の お隣が 畳屋さんなので 妻にも見てもらいました
妻は 即答だった
「国産!」
おまけに 「何 迷ってんの!」
私は とことん見極めるタイプ! 妻は直感タイプ!
時として 直感のほうが 間違いない!時もある
私も じっくり見させて頂きましたが 確かに中国産はイグサの本数も多く 分厚くて見た目が良い!
しかし イグサの1本1本を確認していくと やはり 弾力があって綺麗な円形の断面をしているのは国産だった
それと 中国産は着色材と接着剤の質が悪く 健康に害を及ぼす危険性がゼロでは無いので これは間違いなく国産に決定だ!
やっぱり 女の感は 伊達じゃない!
それと itp-proの伊藤君も 同じようなことを言っていた
「絶対に国産の方が良いですよ!中国産は危ないですから!」
やはり こんな時でも 彼の助言から 建築に対する熱意を感じずにはいられなかった
そして もう一つの選択 畳縁だ!
上の写真は 妻が 畳縁の色柄を選んでいる所だ
候補に選んだ三色
基本は緑にした
今はシンプルな物から カジュアルな物まで ありとあらゆる柄がある
この畳縁も ちょっと調べてみた
色からだが 壁紙の色に合わせる人 隣の部屋の床の色で合わせる人 襖の色に合わせる人
自分のイメージで選ぶ人 直感で選ぶ人 中にはアミダくじで選ぶ人など 様々だ
という事は 何でもいい事になる ようは 自分が気に入れば良いという事だ!
ちなみに 畳職人の方は 広くて明るい部屋には濃い色を 狭くて暗い部屋には薄い色が合うらしい
この現場は 狭くて明るい!じゃ どれ?ってな事になる
壁紙の色は薄い黄土色だが・・・・・
ちょっと 視点を変えてみた 壁は壁 畳は畳 部屋のバランスではなくて 畳本来の色が引き立つのは何か?
畳は年数が経つと 日に焼けて 緑から黄土色へ変色していきます
特に 国産のイグサの場合は その変色具合が 良い味を出していきます
そう考えると 緑!そして 薄めの緑 !
数年後の変色した色を考えると 黄色かかった柄があるもの!
私が選んだ畳縁は 真ん中の柄 昔からある様な 普通の畳縁にしました
妻も 納得の色
現場が完成をしたとき 選択した結果が出ます・・・・壁紙に合うかな~
それと 畳床は 今 稲わらを使うことは無く ポリスチレンフォームと インシュレーションボードの 2層式畳床になっています
これも時代ですね
今回のリフォームの予算で 一番頭を悩ませた 工程 クロス貼り
私の自宅には クロスが1枚も貼られていません
20年前の 建材営業時代 徹底的に建材の研究をして 自分の家を建てた
当時は クロスと言うものが 普及したての頃で その下地に使う石膏ボードへの耐久性が疑われていた
確かに万能建材である石膏ボードでも 強度面で 疑問を持っていたのだ
そりゃ 鋸でカットするんじゃなくて カッターで切って折り曲げてカットするんですから 疑いますよね
それに 釘 ビス 画鋲なんかは 止まらないですしね
その点 突板は ベニヤですから それなりに止まりますし 何かが当たっても 割れや 穴あきの心配がないですから
でも 今では ほとんどの家が 石膏ボードで建てられるようになりました
こちらの現場も 例外ではなく 石膏ボードです
当然 クロスを貼って 化粧をします
で!そのクロスの知識が 殆どありません
見積もりを頂いた瞬間 単価に驚き!予算が ここで 大幅に取られてしまっていたのです
色々調べると クロスには 大きくメーカが2社あって そのメーカーの中で いくつのも種類があることが分かったのです
ここ愛知県は クロスメーカの本社があって 基本的に材料の仕入れが安いことが分かったのです
私が選んだのは 最大手のサンゲツと言うメーカー!
サンゲツの種類では 高級な ・プレミアムウォール エクセレクト ・リアテック
一般的な柄の多い ・リザーブ1000 ・ファイン1000
それと お値打ちな SP と言う アパート用の柄の少ない 大量生産用のクロスがあったのです
ところが このクロスの種類の多い事!こんなの選べるわけが無い!
単純に これこそ 人のセンスが問われてくる
ま!この柄の選択は 工事が始まりましたら UPしますね
クロス貼り工事の費用の適正価格を調べるために 市場調査に入りました
県内のクロス屋に電話で おおよその単価を聞いてみました
丁寧に対応するところ 適当に単価を言う人 職人が直接対応する会社 女性事務員が対応するような大きな会社と やはり 1件1件 規模や形態が違いました
当然 単価も 会社によって バラバラ
それでも 最安値と最高値と 調べることが出来ました
そして ある程度の単価以下は 危なそうだなと思える最低ラインが分かるようになりました
そこで ito-proの伊藤君にも相談 やはり 安い所は危ないよ!って
危ないとは 適当に貼られて 荒が見えると言う事です
しかし 予算オーバーの この現場で クロス単価を落とさなければ さらに苦しくなるので 安いクロス屋を探すしかなかった・・・・
現場寸法を測って下さっているところです
そこで 顔の広い設備屋の毛受さんに 相談したところ
「探してやるよ!」って 連れてきてくれたのが お写真の インテリア川井さんです
西幡豆の方で ご夫婦でクロス貼りをされています
工事も始まった それも後半 ギリギリで 見つけてきてくれた職人さんです
この日は クロスの貼る面積を測りに来てくださいました
実際に測った面積 全体で約300㎡ ・SPクロスが 230㎡ ・リザーブ1000が 70㎡
(クロスの種類は後日・・・UP)
しかし 安くして下さるのはイイが 綺麗に貼って頂けるのかが心配
そう クロス屋さんの 腕と意識です
初めて 毛受さんから 職人を紹介された時 失礼を承知で 職人さんに お話ししました
『あの~ 初対面で すみませんが 私 性格が細かいので 小さなことでも 納得がいかないと 苦情を言いますけど 良いですか?』
よく言えたもんだった! 私の様な代行であるが 施主を モンスタークレーマーと言うらしい
そんなの どうでもいい! 一生住む家に問題があって 言わない方がおかしいだろう!お金持ちで ふんだんにお金をかけて建てるんじゃないんだから 少ない所得で 切り詰めて 建ててるんだからさ~・・・・・・・心の声
職人さんは答えてくれた「ハイ!分かりました」と! そういって駐車場から現場へ向かった
奥様が ご主人様の図った寸法をメモしているところです
現場へ着くと 私は クロス貼りの細かな内容を話した
建具回りや 窓枠回りの 接着面の話をした

調べてみると ペンキ跡に糊付けされていた 当然 こんなの付くわけがない!
そこで 自ら ペンキ跡を削って荒したのだ
こうすることで 格段に付が良くなる 本当はこんなこと 私がする必要はないのですが!
これを 職人さんに 見せることに・・・
要は 私の細か過ぎる性格と この現場に対する想いを表したようなものだ
職人さんは これを見て 「こういうのは 最後にコーキングで接着して 剥がれない様にしておきますね」って!
その後も 私は スイッチ周り 石膏ボードの段差 報知器の周りなど 細かい注意を支持すると 「大丈夫ですよ やっておきます」って!
後日
現場確認から4日後 FAXで 見積もりが届いた 初期の予算の半額だ!
本当に こんな金額で やって頂けるのだろうか?
その日 クロス屋さんから お電話があった 「(見積もり)どうですか?」って・・・
正直 心が揺れていた
どうしても 不安が取れないのだ ここまで 大変な思いで リフォームをしてきた
最後の最後 仕上げでコケたら 今までの工事が 水の泡だ!
しかし 内心 引き下がれなかった 予算で もう 無理は出来ないのだ
私は ちょっと 上擦った声で 『はい!よろしくお願いします』 そう自然に 言葉が出ていた
すると職人さんは 「有難う御座います!出来る限り 丁寧にやらさせて頂きます」と そう言って 電話を切った
はたして どうなるのか クロス貼り工事
9月24日から 工事が始まります
ここまで来たら 職人さんの言葉を信じずには いられなかった・・・・・