新年を迎えて もう 2週間!
ここ何年も 何十年も お正月らしい お正月を感じることなく 薄れていく慣習に 慣れてしまった
元旦から 大型デパートが初売りをして ガソリンスタンドも営業状態
しめ縄を付けた車は見かけない 豊かで 合理的で 便利になった社会では 不便さの中の情緒は失われていくような・・・・・
私の子供時代 青年時代は 三が日は お店は何処も 営業をしておらず 昼間は凧揚げをしたり 夜は カルタや スゴロクをして なんとなく お正月を感じていたものだ!
今は 1年を締めくくる意識だけが 先行している
昔の善き時代を 懐かしむなんて・・・・・・・いい年をした親父になった
そして 新年を迎えると 直ぐに成人式!
ここ花ノ木町は 市役所前!
十数年前までは 市民会館で行われていて わが町も 成人式の日には 沢山の華やかな着物を着た新成人たちが 町を歩いていた
それも もう 無い!
現在 安城市では デンパークと言う 公園のような ”なばなの里”を真似た様な 施設で行われている
ディズニーランドをきっかけに 始まった 日本のテーマーパーク ブームの落とし子だ
安城市には あんな立派な サルビアホールが あるのにな~~
やはり 時代の流れと いうものなのだろうか?
ちょっと 悲しくなった
生文花堂弁当 第2弾
あれから 1年・・・・・
本日 高校の先生から ご連絡がありまして 毎年の恒例になりました 生徒さん達が作る 生文花堂弁当をいただける事に なりました
3年間の集大成ともいえる お弁当で御座います
当たり前ですが 決して 購入できるお弁当ではありませんので 今年も頂けて 光栄で御座います
生徒さん達の 想いのこもった お弁当ですからね!
12:30に 妻が学校から 頂いてきました
今年は どんな お弁当なんでしょうか?
まずは お品書きを確認
綺麗なイラスト付きで 生徒さん達の想いが 伝わってきます
今回のテーマは ”思い出弁当!” そう 書いてありました
毎年 違う献立で それぞれの年の 技術を生かした お弁当です
生徒さんの中には 包丁すら握ったことの無い子や 火を扱ったことの無い子も 居たことでしょう
時間をかけて 一つ一つこなして 習得していく 食への安全 体への気遣い 味の探求と 料理をすることで 沢山の事に 気づき 学ぶ
大げさに言うと 食べるとは 生きることそのものだ!
ちょっと 言いすぎですが 生徒さん達は 食べ物を学び 美味しい料理を作る喜びを知り 仲間との共同実習することで 生涯忘れられない 思い出を 作られたでしょうね!
お弁当の蓋を 開けると 彩りが 綺麗に まとまっていました
まずは 見た目は Good!
こじんまりと まとめられていました
今年のご飯物は お赤飯です
おかずでは 和 洋 中 を少しずつですが 1箇所にまとめてありました
生徒さん達が 1年生でグラタン 2年生で竜田揚げと焼売を 実習した品です
それでは 生徒さん達のお弁当を 実食します
今年も 生徒さん達の想いのこもったお弁当を頂きます
このお弁当を見ているだけで 生徒さん達の忙しく 真剣な眼差しで調理している姿が 浮かんできます
どんな想いで 調理をしてきたのだろう?
3年間って あっという間で 楽しい事ばかりでは 無かったであろう
戸惑いながら 基本を忠実に 反復して 練習をされた生徒さん達も 居たことでしょう
段取りの難しさ 料理になるまでの下処理の手間 調味料の組み合わせパターン 学び出せば 切がないほどの 大変さ
それでも グループで 1つの料理を作る満足感は やった者にしか 分からないでしょう
だからこそ 思い出が 深いのではないだろうか!
そんな お弁当だからこそ 私も 感謝の想いで ご馳走になります
・・・・・・合掌
さばの竜田揚げ マカロニグラタン
さばの竜田揚げ
鯖ですが この食材は 一言で言って 不飽和脂肪酸を 豊富に含む 生活習慣病予防に役立つ食材です
竜田揚げを食べると しっかりと 鯖 独特の嫌なニオイが消されていました
調理方法が分からないので 推測ですが 生姜かニンニクを使い 下味を付けて臭味を取り 油も170℃ほどで じっくり揚げた感じでした
衣も カリっと 歯ごたえがよく 薄味ながらも 鯖の味が鮮明に分かりました
マカロニグラタン
イイですね~ 上のチーズの焼具合が最高!
熱々で食べられないのが残念ですが 冷めていても ホワイトソースが美味しい
これは小麦粉をしっかり 数回に分けて混ぜ合わせ キメが細かく滑らかに仕上がっていたからではないだろうか!
中に シメジが入っていたのですが ちょっと シメジのニオイが 苦手な私ですが 意外や意外 美味しく食べられました
このマカロニグラタンは 私の口に合いました
ちゃんと 工程を忠実にこなしていけば 市販のグラタンより 断然美味い!
焼売
焼売って 意外と手作りしないで 既製品の食べますよね
その味や 食感に慣れてしまうと 固くギュウギュウに詰まった焼売が普通になりますが こちらの手作り焼売は 程よい固さで 肉と絡む玉葱も潰れる事も無く甘みがあった
味も お肉の味が はっきりしていて 美味い!
手作りは いいね!
これなら焼売の苦手な人も 食べられますよ!
おでん
人参のねじり梅 綺麗に丁寧な切り方がしてありました
手編みこんにゃくも 綺麗に仕上がっていました
小さな細工ですが こういうのが ”日本料理って美しい”と 思いますね
目でも楽しめる おでんになっています
干瓢でまいてあるもの 白菜ロール?でいいんでしょうか!
キャベツより 美味しいんじゃないか
こちらも栄養や 健康を考えて 白菜にしたようですが おでんの出汁に合っていました
大根は薄味で煮てあります
丁度 私も昨晩 大根の煮付けを調理していたのですが 醤油が利きすぎてしまい 出汁の旨味が出ませんでした ま!顆粒の”本だし” じゃ 香りも旨味も出ませんからね
こちらの大根は 薄味ながら 大根の味が しっかり分かって白菜ロールのお肉からの出汁もあってか 美味しかったな
柿なます

お正月にめでたいとされる なますです
柿なますは 初めて食しました
柿の甘さを加えたようですが 初めて食べるとあって 分かりませんでした
ごめんなさい OTL
どうしても なますというと 酢が 強く利いていて 大根と人参のシャキシャキ感がイメージとしてあったので だいぶ 違う印象を受けました
だし巻き卵

綺麗ですね
昨年も 頂きましたが 簡単そうで難しい卵
半熟も無く 焦げも無く いいですね〜
これこそ 3年間の成果です
味も 甘すぎず 固さも 丁度イイ具合で 食感良し!
少し塩味が目立ちましたが それが味を引き締めていました
こちらを食すのに なぜか 食卓に お惣菜屋さんの卵焼きと 朝 家内の卵焼きと 3種類を食べ比べることになりました
お総菜屋さんの卵焼きは 当然 美味い! 万人受けがする味に仕上がっています
家内の卵焼きは 家庭の味って感じで いつも食べなれている味
生文花堂弁当の だし巻き卵は 丁寧に作られたのが分かる 基本の味
それぞれの違いが よく分かりました
生徒さん達が 母親になった時 一人一人が 自分の家庭の味を作っていくんだなって しみじみ 思ってしまった
私の子供の頃の卵焼きは 塩だけの味付けで お焦げが いっぱい付いた トラ柄の卵焼きでした
塩っ辛くて 焦げ臭くって お弁当の時なんかは 恥ずかしくて 見せられませんでした
(母親には申し訳ないのですが・・・)
卵焼きが甘いって知ったのは 17歳の時 寿司屋(カウンターのある お寿司屋さんね!回転しないね!)でバイトしたときです
卵焼きって 大事ですから・・・・・
ご飯もので お赤飯
お赤飯は 私が大好きな ご飯!
小豆は 腎臓にも いいですしね
月に何度と炊くのですが 私の場合 贅沢にも 餅米100%で おこわとして炊くのですが このモチモチ感が大好きで!
お弁当の赤飯は 本格的に蒸して作ったのでしょうか?
それなりに モチモチ感があって 美味しかったです
シュークリーム

昨年も デザートで頂きました
中のカスタードは 甘さも クリーミー感も 美味しく出来ていました
皮が もっちりしていて シュークリーム感が・・・・・サクサク感が・・・
もし モチモチの生地が 狙いであるなら すみません OTL
ちょっと 偉そうに お弁当の評価をしてしまって すみません
高校生が作る お弁当としては レベルの高い出来映えでありました
3年間 一般科目の勉強と両立しながら 調理の勉強もされて 本当に大変だったと思います
それでも 一度 身に付けた腕は そう簡単に衰えるものではありません
素晴らしい 教育を受けられたんだと思います
お弁当を見て 食べて それが よく分かりました
当然 生徒さん達に 調理を教えて下さっている教員の皆様も 愛情溢れる指導をされたに違いありません
以前にも書きましたが 誰でも出来そうな料理 これが思いのほか 簡単ではない
だからこそ お惣菜屋さんや 冷凍食品 コンビニ弁当などなど 至る所に 直ぐに食べられる料理が 販売されています
それらを 利用する事は 全然 恥ずかしい事でもなく 手を抜いている事でもありません
家族に 多くの種類の料理を 小皿に少しずつ入れて 沢山の小皿で出されると きっと 母親の愛情を感じられるはず・・・子供の頃の私には ありませんでしたが
誰かのためにする料理 誰かを想ってする料理 誰かを気遣ってする料理 誰かの笑顔を想像しながらする料理
みんな 思いやりと言う 愛情に包まれている
例外無く 全ての人は 食べて 大人になっている!
子供の頃 若い頃 そんなこと 意識した事すら無かった!
でも 今は 毎日の食後 妻に 手を合わせて 『ご馳走様 有難う!』って・・・・
妻の愛情を 感じる
あ!そういえば お昼食は いつも 私が妻に 作っているんだった!
妻は 愛情を感じてくれているかな???
今日の昼食は 生文科の生徒のみなさん・先生に お弁当を頂きました
ご馳走様でした 有難う御座います・・・・合掌(感謝)