0:00を過ぎて 離陸40分前に 搭乗ゲートを抜ける事になりました
深夜便は いつものことだが やはり 睡魔が襲ってきます
子供達を起こして さ~っ!
生暖かさと 眠気とで ”ぼぁ~ん”として ゲートチェック
名古屋へ向けての乗客は 見た感じ マレーシアの方達の方が多かったかな
シンガポールへ向ったときと同じ 滑走路脇の通路を徒歩で進んでいきます
今後 このLCCT空港ターミナルは新しく移転されるので 二度と この通路を歩くことはありません
5分ほど 写真を撮りながら ビデオ撮影をしながら 機体へ 向って歩きます
往路とは違う機体が 待っていました
これぞエアアジアと言わんばかりのカラーです
搭乗する前に 5日間弱音を吐かずに 我がままオヤジのプランに 付き合ってくれた子供達を撮影して タラップへ
やっぱり いいな~
この直接 タラップから登るのって!
けたたましいエンジンのアイドリング音といい 深夜の黄色のライトといい 旅してたんだなって 振り返らせてくれる
この雰囲気 子供達に 忘れないでいてほしいな
D7 546便 KUL 00:45発 NGO 08:20着
定刻通りに離陸しました
3列シートなので 次男だけ 1人前の席に座ってもらい
水平飛行に入る頃には 次男 爆睡状態で 夢の中
最後の最後まで 疲れる旅だったからな
7時間ほどのフライト
日本時間で 7:00には 私も娘も 起床していました
時間の感覚が鈍る
なんとなく ウトウトしていただけだと思っていると ちゃっかり爆睡していたりします
目を覚ますと もう 日本の上空を飛んでしました
前の席の次男を 座席の隙間から見ると お隣のマレーシアのご夫人の肩で寝ているではありませんか!
そーっと覗くと お隣のご夫人は 起きていて 私と目が合うと 軽く微笑んで ”大丈夫ですよ”とサインを送ってくれた
その後 着陸のアナウンスが流れるまで 次男は ご夫人の肩で眠っていました
本当に マレーシアの方は お優しいですね

もうまもなく セントレア空港へ 到着します
あっという間の7時間
8:00
次男を起こします

シートの隙間から 何事も無かったかのように 起きる次男
『おはよう!おまえ 隣の人の肩を枕に ずーと寝てたぞ!』と 言うと
「そんな事してないよ!」 と しらを切った
『イヤイヤ』と 先ほどの写真を見せると 素直に お隣のご夫人へ お礼を言っていた

無事に 墜落することも無く セントレアに到着しました
この9ヶ月後 エアアジア インドネシアが シンガポールへ向う途中墜落していますから
それも 予言をされていた方が居たとか・・・・テロか?

ゲートを通って 入国手続きに入ります
早朝のセントレアは離発着が少ないのか 人が少なく感じました
子供達もぐったり

出国ロビー
旅が終わったな~って 思う瞬間です
ここで 今回は長男がお迎えに来てくれているので 携帯電話で 確認中
到着掲示板も なんとなく 寂しい到着数です
私達が搭乗した エアアジアX 546便
数々のLCC会社が 撤退する中 満を持して就航したエアアジアXですが 頑張って セントレアから居なくならないで欲しいと願うばかりです
クアラルンプールまで 往復15000円 こんな金額で行けるなんて 奇跡の航空会社ですからね
駐車場へのオートウォークを進み お兄ちゃんの待っている所へ 急ぎます
長男が わざわざ 迎に来てくれました
今回の旅で 一番嬉しかったな~
これは 話すと なが~くなりますので 簡略してお話をすると
私の ”子供をつれて世界の旅へ” の きっかけを作ってくれたのが長男でした
もっと はっきり言うと ”長男と世界の旅へ” が 最初の目的だったのです
それが 叶わなかったので 3人の子供達と旅をしていたようなものです
セントレアの駐車場で 私達の子供4人を撮影
いつか この4人で 旅が できたなら・・・・・・
でも 一人一人 大人になって それぞれの生活が始まれば そう簡単には いかないだろうな!
自宅まで 1時間のドライブ
まさか 息子の運転する車に 乗れるなんて 22年前には想像も つかないことでしたが 時間は刻々と流れているんですね
後ろの席で 私は 祈っていた
”長男と旅がしたい”
私は その為に 世界中へ 旅をし続けている
2006年に 自分自身に誓った
この子を 色んな国へ 連れて行くと!
長男に 何度も 何度も お願いをした・・・ 何度も 何度も 誘った・・・
しかし 一度も 頷く事はなかった
旅をしたから どうにかなる? そんな事は思っていない!
ただ ただ 因縁を絶ちたい
そして 旅をしながら 私の間抜けな部分を 見せたい
恥をかいている姿を 血相を変えて迷っている姿を 言葉が分からなくて あたふたしている姿を お金を使えず悩む姿を 見せたい
息子に対して 偉そうに 躾と言って してきたことは ただ 自分に満足したかっただけ
そんな私は こんなにも チンケナ父親なんだよって 知ってもらいたい

無事に帰ってこれました
一番 安心する瞬間
今回のシンガポール マレーシアの旅は 大所帯の旅になった
初日は41時間 一睡もすることなく旅をした
もともと 無理のあった 3人の子供達のスケジュールに合わせた旅は 過酷を覚悟した旅だった
それでも 沢山の方に 道を聞いたり 交通機関の方法を聞いたり 人の親切を肌で感じることが出来た
何度でも言う 旅をしたから 人生が変わったとか 自分を探せたとか ましてや 親らしいことをした なんて 言うつもりは無い!
旅をしたから 子供達が 誇れる子供に成長できるとも 思ってもいない!
ほんの少し 子供達が 大人になって さらに年を取って 一緒に歩いたことを思い出してくれたら それだけで良い
折角 私の子供として 生まれてきたんだから そして 一緒の時間を共有してきたのだから・・・・

1週間 お店を任せた妻に ありがとう!
彼女無しでは 絶対に行く事の出来ない旅
どれほど けち臭い旅をして 旅費をかけずに行けたとしても 時間まで 補う事は出来ない
私の空白を 妻が埋めてくれている
だから 最後は 妻とのツーショットで 私の旅は終わる・・・・・感謝
父と子供達の旅鐘 ケチケチ旅でごめんなさい
シンガポール マレーシアの旅