古くからの商人の教えとして「利は元にあり」という言葉があります
現代風に言い換えれば「利益は良い仕入れから生まれる」という意味の言葉です
良い仕入れとは 当然 より良い品を少しでも安く 安定して買うことのできる仕入れと言うことになります
ただ その「少しでも安く」の「少しでも」には その商売や仕入れを行う者の精神性 考え方や 見ている視点の高さによって 捉え方に大きな違いがあります
幸之助さんの 仕入先と 人情にふれる信頼関係を結んでこそ 『利は元にあり』という言葉が、本当に生きることになります
今日は ベル商店の大切な仕入先 八百七さんの事をご紹介します
今日はいつもお世話になっています 岡崎市場の中卸 ”八百七”さん
私達 小さな八百屋さんが お客様の発注にお応えできるのも この八百七さんのお陰でもあります
年々 街の八百屋さんが 姿を消しています
都市部の市場は別として 小さな都市や町では 市場そのものが今後の生き残りを模索しています
そんな中でも いまだに 人情溢れる八百屋さんが 八百七さんなんです
私達のような小さな八百屋さんにでも 大きな取引相手と同じように親身に対応して下さっているのです
そして 常に どんな珍しい野菜でも 値段の厳しい野菜でも 終盤の手に入りにくい果物でも できる限りの事をして 探し出してくれるのです
そう!ここなのです!
売れればいい!儲かればいい! などと ”だたの物売り”では無いと言うこと!
できるだけ良い野菜や果物を・・・・
できるだけ安い野菜や果物を・・・・
できるだけその季節で美味しい産地の野菜や果物を・・・・と
できるだけ安い野菜や果物を・・・・
できるだけその季節で美味しい産地の野菜や果物を・・・・と
常に考えて 私達に野菜や果物を調達して下さるのです
これは まさしく 人の人情意外 何ものでもない!私達は人の思いやりの中で 商売をさせていただいているのです
私達ベル商店の【商売は元にあり!】です
だからこそ すべての仕入先の皆様には 常に感謝の想いだけは忘れないように ”ありがとう御座います”を 言い続けています
逆に 私達ベル商店も お得意先様から いつも 買っていただいているのに ”ベルさん ありがとう”と 言われます
”ベルさんのお陰で助かってるよ” ”ベルさんとお取引ができて良かった”など どれほど私達が恵まれた人の中で商売をしているのか 計り知れません
今朝 八百七さんの若大将 ヒロシ君とお写真を撮らせていただきました
彼も 卸先のスパーや八百屋のために 野菜や果物を調達しています
私達の八百屋とは 規模が違うので 沢山の知識や仕入先 農家の方の情報は凄まじいものがあります
時折 私の急な受注で 市場で仕入れが困難なときに 「これ 持ってきな!」といって 大切な商品を譲って頂ける事があります
こんな風に ベル商店のお客様が困らないように助けて頂いているのです
もしかしたら 人は知らないだけで 人の小さな親切のなかで 繋がっているのかも知れない
こちらは お母様です
八百七さんはご家族経営の中卸で 本当に皆さん良い家族です
当然 従業員の皆様も人が良く 快い人たちばかり
幸之助さんが言っていました 【仲がよければ】
これは 対物信用より 対人信用に重きを置いてみる 指標は家族仲と言う事です
そして こちらが 大将です
八百七さんで 一番良くして下さる方です 大将には いつも 頭の下がる思いです
それは 彼の商売!お客に対する想いが本物である
八百屋一筋で生きてきたのであろう
だからこそ 八百屋を通して 商売の本質を理解している
そう 私には見えてくる
商売である以上 利益を出すのは当たり前だが その事より 大将は人との信用を大切にしているように見えます
言葉では”商売は信頼関係だ!”と簡単に言える
しかし 本当の言葉の重みを どれだけの人が理解し 行動に移しているのだろうか?
八百七の大将は 間違いなく 尊敬に値する商人(あきんど)です
ベル商店は このような方々によっても 守られている
仕入先を大切にする 【利は元にあり】