それでも まだ 半袖で市場へ行くことができる ほどよい寒さ
8:00頃 セリを終えて帰る頃には 額に汗も滲み トラックにもエアコンの冷房をかけるほど 直ぐに暑さが戻ります 暑いのか 寒いのか?
しかし 果物は正直だ!
市場に 新高梨が 沢山並ぶようになってきた
もう 梨の終盤 秋まっしぐらです
セリに出される 新高梨も 山ほど
中を確認すると 大玉がある ここまでの大きさになると 値決めは 重さより 1玉単価になってきます
この新高梨も 生産者や栽培される場所によって 味がまばらになります
ですので ご先輩の八百屋さんからご指導を受けて 美味しい新高を探していきます
新高の説明
新高梨(にいたかなし)は菊池秋雄氏によって交配育種され菊水などと共に生まれた品種です
新潟県の「天の川」と高知県の「今村秋」の交配種とされ、香りの良さと上品な甘さ、そしてソフトボールほどにもなるその大きさが特徴です
新潟県の品種と高知県の品種の掛け合わせであることから、その両県の頭文字から「新高(にいたか)」と名づけられました
お次は 先回ご説明しました 安吉さんの 南水
今日も高値からスタートしました
この梨 本当に 美味しいですね
値段と味の コストバランスが高いです
安城梨の箱のエンブレムが輝いて見えます
刈谷市場で 父が購入して来ました 廿世紀梨
信州の梨なのですが この刈谷市場が ちょっとした穴場市場で この時期の梨と これからの林檎が 桁外れに美味しい!
当然 市場で八百屋さんや地元スーパーが 取り合いをするのですが なぜか父は仕入れてきます
また その林檎が出ましたら BLOGに掲載いたします・・・・・・岡崎が美味しくないわけではありませんよ!
廿世紀梨は 酸味がちょっとあるので 敬遠される方もいらっしゃいますが 昔は梨の王様だったんですよ
廿世紀梨の説明
1888年(明治21年)に、千葉県松戸に住む少年が裏庭のゴミ捨て場に生えていた小さな梨の木を偶然発見しました
この梨は、豊円で形が良く、薄緑色で美しく、食べると口にかすが残らず、今までにない甘くて多汁な梨です
廿世紀梨は1898年(明治31年)に命名されました
従来の梨と全く違い、皮が薄くて柔らかいこの梨は、廿世紀に王座を成す梨になるだろうと願いを込めて命名されました
廿世紀梨の国内収穫量の半分(49.7%)を鳥取県産が占めています
全国的には赤梨の幸水、豊水等が栽培の中心で、二十世紀梨は14%です
今 市場では 梨の種類が多く出回っています
先日 ベル商店の店頭で販売されています梨 全種類を食べ比べさせて頂きました
お写真が無いので コメントだけですが
南水 豊水 廿世紀 あきづき 新高 の5種類です
家内が皮を剥き 5種類がどんな種類であるかを知らされずに試食をしました
5種類を食べ終えると 全部 味 水分量 甘味 酸味 舌触り 全然違うのが分かりました
参考までに 台湾人のお友達が お泊りをしたので 一緒に食べさせると 『鈴木さん 全部同じだよ!全部美味しい』と言われたときに 自分が日本人なんだなと 思いました
これが食の習慣なんですね
常に無意識に 私たちは味覚と言うものを 季節ごとに 品種ごとに 見分けていることを実感しました
逆に 台湾の食べ物の小さな味の違いは分からないんでしょうが!
5種類の梨 それぞれに特徴がありました
糖度が一番高いと思ったのは あきつき(大玉)でした 値段も一番高額です
廿世紀はザラツキ感が強く それでいて 酸味と甘みのバランスが良い
南水は2番目に糖度が高く 舌触りは滑らかなのにシャキシャキ感がある
豊水は終わりの時期なので食感が程良く柔らかく甘みもそれなりにありました
新高は出はじめなので甘み酸味が若干弱く 食感は硬く歯ごたえが強い
三者三様 本当に面白い!たぶん同じ品種でも 収穫された時期 収穫された産地 収穫時からの追熟期間で また変わってくるんだろうな~
今回も 勉強になりました
農家の方が研究され 品種を改良して 美味しくなる条件を木に与え 精魂こめて育てた果物
私たち ベル商店は その美味しさを 皆様に伝える使命が有るように感じる!
それが 八百屋なんだろう